「@」マークはインターネット時代を象徴する。メールやソーシャルメディアでの交流になくてはならないものだ。しかし実はどこからやってきたのか、定かなことは誰にも分かっていないのだとクレア・ベイツは書く。 トムリンソンさんは1971年に、オフィスにあるコンピューター2台の間でメッセージを送受信する際に、利用者の名前と行先を区分けするために、キーボードに並ぶ記号から「@」を選んだ。なぜ「@」かというと、コンピューターではほとんど使わない記号だから。初期のプログラムや基本ソフト(OS)を混乱させる心配がなかったからだ。幸いなことに、「@」の英語名はその当時から「アット・マーク」だった。 「『@』マークは19世紀末にタイプライターに登場した」と、英語記号についての著作「Shady Characters: Secret Life of Punctuation」のあるキース・ヒューストンさんは言う。「『こ