2月10日、フィギュアスケート男子シングルのフリーが行われ、ネーサン・チェン選手(Nathan Chen 米国)が今季世界最高得点(218.63点)で金メダルに輝いた。アメリカ勢が優勝するのは2010年のバンクーバー以来12年ぶりという快挙だ。 アメリカはもちろん、日本でも大きく報道されたが、チェン選手の両親の出身地である中国での報道は大きいといえるほどではなく、個人が発信するSNSなどでも、あまり盛り上がらなかった。 フリーの結果が確定した約1時間後、中国のウェイボーのトレンドランキングを見ると、トップ10のうち半分近くは、なんと4位だった羽生結弦選手で占められ、チェン選手はランク外だった。 米中対立がチェン選手にも影響か 「コロナ禍や人権問題で中国を非難するアメリカに対して、中国人の嫌悪感はかなり高まっています。こちらの報道でも、アメリカへの敵対心を煽るような内容が多い。それ(米中対立