障害者を事業の中心従業者にしてリサイクル作業を請け負ったり、農産物の生産・販売を行ったりする企業「ソーシャルファーム」が、日本にも増えてきた。 ソーシャルファームはヨーロッパが発祥地だ。通常のビジネスモデルを採用し、製品やサービスを市場で販売して企業としての採算性を意図する。一企業なので、民間企業と勝負することが基本となる。 ソーシャルファームの産業分野はとても広いが、お洒落なデコレーションの1ブランドとして大成功していて、日本にも製品を出荷している「tät-tat(テート-タット)」の設立者夫妻に会うことができた。設立18年のtät-tatは、障害者とどのように歩んできたのだろうか。 洗練されたデザインが人気で、生産が追いつかない シンプルで愛らしいのがtät-tat商品の特徴。主材料の紙に加えて、今夏からは新しい素材の皮に挑戦を始めた。自転車の古い部品を使った輪ゴムや栓抜きなどリサイク