今回は前回に引き続き、メモリーに使われる技術について解説したい。まずは「Registered DIMM」について解説しよう。 メモリーチップやパリティを追加しても安定動作 Registered DIMMの仕組み 例えばサーバー向け用途の場合、「マルチバンクのメモリーを多数実装したい」というニーズは多い。サーバー向けのアプリケーション(例えばデータベースなど)の場合、メモリーの速度やレイテンシのわずかな差よりも、とにかくメモリーの搭載量がそのまま性能に直結しがちだ。そのため「積めるだけ積みたい」というニーズが多く、これに対応する必要がある。 ここで問題となるのは、既存のDIMMを複数枚装着した場合の、信号ラインの負荷である。図1は3枚の「Non Parity 1-Bank DIMM」を装着したケースを想定したものだ。ひとつのメモリーチップが8bit分のデータ幅をサポートするので、8個のチップ