日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長は22日、日本軍「慰安婦」をめぐる自らの発言について米サンフランシスコ市議会が6月に採択した非難決議が「“誤報”による誤解や事実誤認に基づいている」などとして同市議会に撤回を求める公開書簡を送ったことを明らかにしました。 橋下氏は、市役所での会見で「世界では戦地・紛争地における女性への人権蹂躙(じゅうりん)行為はいまだおさまる気配はない。これは(こうした問題が)日本だけの問題ではなく世界各国に共通する問題だという認識が乏しいからだ。世界各国が日本だけの問題として誇張した非難をしていくことは世界のためにならない」などと発言しました。 第2次大戦中、国家が組織的に性奴隷制度をつくったのは、大日本帝国とナチス・ドイツしかありません。橋下氏の発言は、戦時性暴力を根絶していくためにこそ世界が「慰安婦」問題の未解決を問題にしている現状からも目をそらすものです。