セキュリティ技術開発のグローバルフレンドシップ(GFI)とソフィア総合研究所は8月10日,GFIの暗号化技術を利用したクレジット・カードの決済サービスを開発したと発表した。サービスはソフィア総合研究所が2006年3月に提供開始する予定。 GFIの暗号化は「電子割符(わりふ)」と呼ばれるもので,元データの情報を分割して管理することでセキュリティを保つ技術。例えば,クレジット・カードの情報を「割符A」,「割符B」として分割。割符Aをユーザー,割符Bを決済会社が分割して保有。ショッピングなどの利用時にユーザーは販売サイトなどを通して割符Aを決済会社へ送信。決済会社が保有している割符Bと合わせることで,実際のクレジット・カード情報を復元する。 こうした構成をとることで,(1)決済時のネットワーク上でのカード情報盗聴,(2)ユーザーのパソコンや決済会社のサーバーなどからのデータ持ち出し,といった被害
(舩津氏の「もう、有償メディアは要りませんか?」を読んで、考えたことをまとめます) 私が一部のフォーラムの運営を担当している@ITがそうであるように、無償メディアの多くは広告収入で成立している。この場合、お金を払うのは広告主だけで、読者はお金を一銭も払わない。つまりメディアから見た顧客は広告主であって、読者は顧客ではない。従って無償メディアは広告主のほうだけを見て記事を作っている。舩津氏の主張はこういうことだと思う。 確かに一理ある。しかし実際に無償メディアを運営する立場からすると、事情はもう少し複雑だ。私の考えを簡単にお伝えしよう。 例えば次の図は、広告主(右)が金にモノを言わせ、メディアをいいように利用して嘘八百の提灯記事を書かせ、読者にろくでもない商品を売りつけているという図式だ。メディアはメシのタネを広告主に依存しているから文句を言えない。読者はメディアにだまされて、不覚にも広告主
マーケティング的な立場にいるのであまりエンドユーザーさんの商談を自分で回す機会もないのですが、ひょんなことからITシステムを柱に据えているエンドユーザー企業さんのシステム検討に加わる機会をいただきました。 しかしながらこのお客さんはマイクロソフト製品はクライアントを中心に使っていただいてるものの、DB、メール、ビジネス統合系などサーバー側はことごとく競合製品かオープンソースということで、詳しく話を伺うとNT4.0の頃の悪評がいまだに尾を引いているのはありながら単に縁遠くて最新の情報やヒントになるようなところが届けられていなかった様子。 それでこの話を受けて、『ホームアンドアウェイ』で挑むことに。まず先方のシステム部門に出向いて話を聞くことにして、アウェイである先方のオフィスでは当然先方の言い分(正しくない解釈やもろもろ)に対していちいち反論せずに、『うちの新宿オフィスに来ていただければデモ
先日、NTTドコモの「FOMAらくらくホンII」の発表会に行ってきた。専用iメニューである「らくらくiメニュー」や、ボタンを押す順番を光って教えてくれる「光ナビ」など、ユーザーインタフェース(UI)が非常に練られている。同じ高齢者向け端末である「ツーカーS」が機能を削いでいく方向だとすれば、FOMAらくらくホンIIは、豊富な機能を使いやすいUIがサポートする端末、という印象を受けた。 ただし、気になった点が2つあった。1つはデザインの地味さ、そしてもう1つはおサイフケータイ(iモードFeliCa)に対応していないという点だ。 “欲しくなるデザイン”のらくらくホンがあってもいい 言うまでもないが、常に持ち歩くモノのデザインは重要だ。らくらくホンのデザインは、手に持ったときのなじみのよさや、ボタンの押しやすさなどには配慮されているが、「思わず欲しくなるようなデザイン」とは言い難い。 しかし携帯
総務省は、各種電気通信サービスの料金で国内外の価格差を調査し、結果を公表した。携帯電話は、海外と比較して「ヘビーユーザーの料金は安い」という結果になった。 それによると、月平均で音声利用が37分、メール30通程度の「低利用者」(ライトユーザー)の負担する料金は、ほかの都市とあまり変わらない水準。月平均音声106分、メール100通の「中利用者」はジュネーブ、デュッセルドルフに次いで高い水準だった。 一方で、月平均の音声利用が315分、メール300通の「高利用者」(ヘビーユーザー)の料金は、1万800円。これはニューヨークに次いで安い水準だという。 各国の料金を比較するにあたって採用した料金プランや判断基準などは、総務省のPDF資料参照。 関連記事 通信費が安上がりな国はココだ!? 電話料が高い国はどこ? ADSLは本当に日本が安い? 固定→携帯サービス、海外はどのくらいの料金? あなたはどれ
Greg Luck氏のエントリOSCON2005: Google is the new Microsoft - Microsoft is the new IBM - IBM is the new Sun - Sun is a benevolent foundation.が面白かった。OSCON2005に参加して感想なのだが、ま、タイトル(Googleは新しいMicrosoft、Microsoftは新しいIBM、IBMは新しいSUN、SUNは善意の財団)そのままなわけです。 Googleについては、検索エンジンの独占、、、という文脈ではなくて、 "Truly great" software applies to Microsoft. I see Google as creating a new Windows only platform (Google Earth and the many
答えのない時代だから「勇気」と「しつこさ」が重要に マスコミの役割というのは、いろんな意見を紹介することだと思う。マスコミは「先生」ではないのだから、声高に“teach”してはいけない。どちらが正しいかについてはあまり自己主張しないで、「こういう意見もある」「ああいう意見もある」と取り上げて、分かりやすく比較しながら知らしめることが重要だ。 私も全世界の教育を研究したわけではないが、例えば、デンマークでは、ただ一つの結論を教えることをせずに、多面的なものの見方に気付かせる教育をしている。そのうえで、「困難にぶつかり、一義的な回答が得られないとき、いかにして乗り越える勇気を持つか」を教師は支援する。答えのない時代には、そこまでおもんぱかれる人が最後は指導者になれるという信念があるからだ。 しかし、現在の日本のように、考えるよりも先に解答と解法を覚えてきたような集団が答えのない世界に
Wired誌の「Open Source Everywhere」という、これまた長文の記事がとてもいい。昨日に引き続き、今日ご紹介するこの記事も長い。 「Software is just the beginning … open source is doing for mass innovation what the assembly line did for mass production. Get ready for the era when collaboration replaces the corporation.」 これがこの記事のサブタイトル。「ソフトウェアは始まりに過ぎない」、つまり、組み立てラインによって大量生産(マス・プロダクション)時代が始まったように、オープンソースによってマス・イノベーション時代が始まる。企業・組織を越えてのコラボレーションが企業・組織を置き換える時
というタイトルのWiredの記事を見つけた。内容としてはLinuxなどでお馴染みの「オープンソース」のモデルを発展途上国におけるコレラ治療用の新しい医療機器の開発に適用し、成功したという話から始まって、いかに従来の組織の枠組みを越えたcollaborativeな智恵の集積より新たなモノが生れているか、それがどうやってこれからの企業のイノベーション活動を変えうるか、ということを記述しているのだが、背筋をゾクゾクさせるような興奮を味わってしまった。 Open source harnesses the distributive powers of the Internet, parcels the work out to thousands, and uses their piecework to build a better whole - putting informal networks
スケベ心で巨富を築く技術?テストステロンコンピューティング スポンサード リンク 先日こんな本を読んだ。巨富である。巨富。 ・巨富を築く13の条件 評価:★★☆☆☆ ■英雄は色を好むのか なぜこのベタな本を読んだかの経緯は、過去の記事から察して頂くとして、内容は結構、真面目に楽しめた。ビジネスと人生で成功し巨富を築くための13の条件が列挙されているが、(もちろん)、気になったのは、その一要素に「性衝動」があり、一章を割り振られていたことだ。 「第十章 人類の本能を創造的なものに転換する」によると、まず、過去2千年の歴史や自伝を調べた結果、以下の事実が判明したという。 1 偉大な事業を成し遂げた人は、高度に発達した性本能の持ち主であり、性衝動の転換方法を体得した人である。 2 巨富を蓄積した人、文学、芸術、産業、技術、その他専門分野において顕著な業績を残した人は、いずれも異性の影響力によって
The Wisdom of Crowds: Why the Many Are Smarter Than the Few and How Collective Wisdom Shapes Business,Economies, Societies and Nations James Surowiecki (2004). "The Wisdom of Crowds: Why the Many Are Smarter Than the Few and How Collective Wisdom Shapes Business,Economies, Societies and Nations." Bantam Dell Pub Group. 著者はNew Yorker誌のコラムニストだそうだ。「Collective Intelligence」は、「集団知」とでも訳すのだろうか。本書の主張は、ひとこ
■ The Wisdom of Crowdsとは 「The Wisdom of Crowds」という書籍があります。James Surowieckiという方が執筆した本で、そのサブタイトル“Why the Many Are Smarter Than the Few and How Collective Wisdom Shapes Business, Economies, Societies and Nations”にも見られる通り、「なぜ集団はときに(優秀な)個人よりも優れているのか」というのがテーマの書籍です。 最も優れた個人よりも、集団の意見を集約した集合知こそが正しい場合がある。なんとなくインターネットの匂いがしてきます。今回は“Wisdom of Crowds”を元に、インターネットの世界を考えてみたいと思います。 まずはじめに、Googleを思い浮かべてみてください。 Googl
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