入力画面が複数に渡るフォームで、ユーザが各画面で入力したデータを、hiddenによって引き回すのではなく、セッション変数(セッションIDにヒモ付いてサーバ側に格納される情報)に一時保存するタイプのWebアプリケーションが増えているように思います。 フォーム処理でセッションが使われるのは、「実装をシンプルにしたい」「携帯サイトなどで通信量を減らしたい」といった理由のほかに、「アプリケーションをセキュアにしたい(hiddenだと改竄される)」という理由があるのではないかと思います。 しかし、セキュリティ上の問題は、セッションを使ったフォーム処理においてもしばしば見つかります。 以下では、セッションを使ったフォーム処理で、割と多く見つかる問題について書きます。 画面遷移の不正 ある会員制サイトの、会員登録フォームを会話風に書いてみます。 会員登録の際には、氏名、生年月日、住所の3つを登録します。