フランスの翻訳者、パトリック・オノレさんが翻訳するにあたって描いた「春の庭」の舞台となるアパート「ビューパレスサエキⅢ」の図。作者の柴崎友香さんも「合っています」と太鼓判を押した=国際交流基金(JF)提供 日本文学の海外での翻訳が活発だ。では翻訳される言語によって、作品の読まれ方がどう変わるのか。作者と海外の翻訳者たちが語り合う企画が始まった。初回は、柴崎友香さんの芥川賞受賞作『春の庭』。翻訳であらわになった、人間の共通項と文化の差異とは。 1月29日にあったオンライン座談会は、国際交流基金(JF)が企画。登場したのは、ベルギー在住でオランダ語に翻訳したリュック・ヴァンホーテさん、フランスのパトリック・オノレさん、英国のポリー・バートンさん、台湾の黄碧君(ファンビジュン)さん。 『春の庭』の主人公は、東京・世田谷の取り壊しが迫るアパートに住む。住人の女性が、隣の家に並々ならぬ関心を寄せてい
あなたは「自分は森さんじゃない」と言えますか? マジョリティの“特権”とは何なのか森喜朗氏の女性差別発言から浮かび上がった「特権」とは何なのか。マジョリティは多数派ではなく、「気づかないでいられる人々」であると指摘する社会学者の投げかける疑問とは。 「差別する意図はなかった」「私は差別したわけではない」。そんな謝罪文句を何度聞いたことがあるだろうか。 東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の会長としての発言を女性差別と批判された元首相の森喜朗氏が「女性を蔑視するとか、そういう気持ちは毛頭ありません」と言ったことは記憶に新しい。 人種や障害、セクシュアリティ。様々な社会課題が注目されるたび、同じような言葉が繰り返されている。そこには「気づかないでいられる人々」たちの存在があるのではないかと、研究者は指摘する。 「社会問題が取り上げられるたびに、型にはまった否認の言葉が出てくることに、まずは注
星空の小さな図書館 築80年の納屋を改装した民間図書館。気軽に立ち寄れる場所をとの思いから、長い間使われていなかった納屋を改装して小さな図書館をはじめました。子どもからお年寄りまでふらっと立ち寄り、本を読みきたり、おしゃべりをしに来たり、勉強や仕事をしに来たり、様々な目的でやってきます。 星空の小さな図書館 今回の旅先である「星空の小さな図書館」は、実は民間の図書館。ホストの三星千絵さんは、移住先の千葉県いすみ市で、ゼロから図書館を立ち上げました。 多くの人に協力を得ながら始めた図書館作りは、納屋の改修から始まったそう。壁塗りやカウンターづくりなど、本格的すぎるDIYの作業の数々は簡単ではありません。しかし、週末になると県外からも「面白そう」、「一緒にやりたい」と有志が集まり、ふらりと立ち寄りたくなるような空間が生まれました。 個人で図書館を行ったり、本を通じて人と人とをつなぐ取り組みは「
趣旨説明 日本史史料英訳ワークショップ第五回、「琉球外国関係文書の回」を3月11日(木)に開催します。 中世、近代に続き、第五回となる今回は、日本近世史専門の三名の方をお招きします。幕末史専門の後藤敦史氏(京都橘大学)と近世琉球史専門のトラビス・サイフマン氏(東京大学史料編纂所)から、「琉球外国関係文書」所収の阿部正弘「琉球の儀に付応接方大意」という史料の英訳に基づきつつ、近世日本の対外関係と関わる研究史の問題をお話しいただきます。そのうえで、日本近世外交史の視点から、松方冬子氏(東京大学史料編纂所)にコメントしていただきます。 これまでの四回のワークショップでは、日本と英語圏の異なる文化と歴史背景や、一つの史料用語の多面性・多様性により、日本史の史料用語について「完璧な」英語の訳語を見出すのは極めて困難である、という共通了解を育んできました。そこで今回の「琉球外国関係文書の回」では、語句
Jidaigeki, as a Culture of Japan and a Culture of Kyoto: “Textures” created by a Field Research Jidaigeki historical dramas are part of Kyoto’s culture industry; indeed, there was a time when the city was the movie capital of the country. In 1897, industrialist Inabata Katsutarō showed movies for the first time in Japan in Kiyamachi, Kyoto. Then, in 1908, at Shin’nyodō temple in Kyoto’s Sakyō ward
わすれもの、うせものがたえない毎日を送る忘却散人(飯倉洋一)のブログです。2008年3月スタート。日本近世文学。 軽い読み物として、推敲もなしに書いていますので、学術論文などへの引用はお控えください(どうしてもという場合は、事前にコメント欄にでもご連絡下さい)。エッセイなどでの引用やSNSなどでのリンクはご自由にどうぞ。 2月15日、「みんなで翻刻サミット」というZoom集会が開かれた。「みんなで翻刻」というのは、もともとアップされた地震関係史料を、クラウドソーシング、つまり「みんなで」翻刻しようとする企画である。発足は2017年。地震研究者だけで翻刻していてはどれだけ時間がかかるか分からない、膨大な地震史料の翻刻作業を、一般の方のご協力を得て実現しようとするもの。参加者側からいえば、くずし字解読の練習となる。また自分が翻刻したものがまちがっていたら誰かが添削してくれる。また達成度や、翻刻
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2021年1月、沖縄で開催された同人誌即売会「おでかけライブin沖縄スペシャル52」。今までにない参加者がサークルカットに掲載されていたのはご存じでしょうか。その参加者は沖縄県立図書館さん。正真正銘、県立図書館さんが同人誌を作り、同人誌即売会に参加されました。どうして? どうやって? 今回は世界で初めてかもしれない「県立図書館が正面切って同人誌を作って同人誌即売会に参加」を成し遂げた担当さんへのインタビューをお伝えします。 みさき まず、「おでかけライブin沖縄スペシャル52」に参加することになったきっかけを教えてください。 担当さん きっかけはゲームと図書館をつなぐ活動などもされている格闘系司書(@librarian03)さん企画の「【図書館総合展2020】『図書館、書店でのFGO展示を聞く』」に参加したことです。 みさき 「図書館総合展」は毎年秋に行われる、図書館業界の展示会ですね。2
株式会社アクティビティジャパン(本社:東京都新宿区 代表取締役:小川 雄司 以下、アクティビティジャパン)は、令和2 年度戦略的芸術文化創造推進事業 「文化芸術収益力強化事業」において、 ヤマハ株式会社と連携し、日本全国の博物館、美術館、水族館や伝統文化、音楽を扱う各施設が実施するオンラインツアーの造成サポート事業に取り組んでおります。現在、特設ページを開設し、各施設が企画・実施するオンラインツアーの掲載と予約受付を行っております。 この度、国立歴史民俗博物館 主催のオンラインツアーを2021年2月14日(日)11時より開催されることを受け、アクティビティジャパンでは、予約ページの作成から参加者の募集とプロモーションを担うと共に、本番当日の進行・運営管理など、ツアー実施における施設様のサポートを実施いたします。 【特設ページ URL】 https://activityjapan.com/f
安江明夫さんが1月29日に亡くなられました。最初にお目にかかったのは1980年代なので、まだ新進気鋭の国会図書館員でらした頃でした。その後いろいろご活躍でしたが、直近では企業史料協議会副会長としてお世話になりました。資料保存について様々な取り組みをされていましたが、2007年にベトナムのハノイにある国立図書館の館内見学をしていたら、資料保存の研修をなさっていた安江さんとばったり顔を会わせたのはなつかしい思い出です。また2015年のEAJRSではオランダのライデン大学で蘭書研究の発表を聴かせていただきました。 日本図書館協会のニュースレターに訃報が載っていたので、ここに一部を引用しておきます。ご冥福をお祈りいたします。 <訃報>安江明夫(やすえ あきお)氏 2021年1月29日逝去、享年75歳。 1969年から国立国会図書館に勤務。資料保存課長、関西館長、総務部長、副館長等を歴任、2006年
No.059 - 第2回人間文化研究機構日本研究国際賞受賞記念アンドルー・ゴードンハーバード大学教授インタビュー 2021-02-02 第2回人間文化研究機構日本研究国際賞受賞記念アンドルー・ゴードンハーバード大学教授インタビュー 人生をもう一度やり直すチャンスに恵まれたならば、再び歴史学者を志したいと話すアンドルー・ゴードン ハーバード大学教授。長年の日本近現代史の研究や幅広い教育活動が高く評価されて、2020年の秋に第2回人間文化研究機構日本研究国際賞を受賞されました。今回、第2回人間文化研究機構日本研究国際賞の受賞を記念して、ゴードン先生が日本へ関心を持つようになったきっかけ、研究者を志した経緯、これから学者を目指す若手へ贈る言葉についてお話を伺いしました。 ゴードン先生が日本に関心を持つようになったきっかけは何でしたか? 高校三年生になる前の夏、17歳のときに日本への研修プログラム
<就任から52日後、東日本大震災が起きた> 通常の幹部人事は7月だから、1月18日付は異例。退任する(当時の国土交通相)馬淵(澄夫)さんが、最後に自分でやりたい人事をやるということで、突然の内示だった。着任後、6県の知事とあいさつは終わっていたが、大半の市町村長とは面識がなかった。 あの日は局長室…
PHOTO ILLUSTRATION BY YUKAKO NUMAZAWA-NEWSWEEK JAPAN, ALBERTO CLEMARES EXPOSITO/ISTOCK (BULL) <刺激の強い言葉を並べた広告が、物議を醸した。だがこの広告の大きな問題は、その「正論」対「自分」という対比にある。これは偽りの対比だ。こういうせりふを上から目線の命令口調で言ってくる大人には気を付けたほうがいい> 成人の日に飲料メーカーのレッドブルが掲載した「くたばれ、正論。」という新聞広告が話題になっていた。 肯定的な反応もある一方、今はむしろ正しさが必要な時代だ、正論の軽視がデマや陰謀論の跋扈(ばっこ)にもつながる、など批判的な意見もあった。 【本日の読売新聞朝刊に掲載】 まっすぐ、愚直に、大きくいこう。#成人の日 pic.twitter.com/WWEWgEcYVs — Red Bull Japan
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日本学術会議幹事会声明 「日本学術会議会員任命問題の解決を求めます」 日本学術会議(以下「本会議」 )第 25 期の開始にあたり、第 180 回総会(第 24 期、令和 2 年 7 月 9 日)が推薦を決定した会員候補 105 名中 6 名について菅義 偉内閣総理大臣が任命を見送ってからほぼ 4 カ月が経過しました。その間、本 会議は第 181 回総会(第 25 期、令和 2 年 10 月 1-2 日)において 2 点にわたる 要望(別添)を決議し、会長から直接内閣総理大臣に手交しました。また、井上 信治内閣府特命担当大臣 (科学技術政策) と本会議役員等との協議の場でもこの 問題について提起してまいりました。しかしながら、現在にいたるまで 6 名の 任命は行われておりません。 そのため、 日本学術会議法第七条に定められた会員 210 名をもって職務にあたるべきところが現員は 204 名に
真偽不明の情報に接したときにどうすればいいのか――国語の教科書に掲載されているメディアリテラシーの教材を、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)に応用して解説する動画が、大人も見るべきと注目を集めています。 「まだ分からないよね?」解説動画 元になっているのは光村図書の小学校5年生の教材「想像力のスイッチを入れよう」。教科書ではサッカーチームの次期監督にまつわるうわさを元に、メディアからの情報を適切に受け止めるための想像力の働かせ方について説明しています。 動画では、著者である白鴎大学特任教授の下村健一さんが、教科書に出てくる4つのキーワード「まだ分からないよね?」「事実かな? 印象かな?」「他の見方もないかな?」「何がかくれているかな?」を4つの動画に分けて説明。真偽不明のうわさについて、すぐに信じないで保留することや、事実と「話者が感じた印象」をきちんと分けることなど、情報との付
学生向けに、日本語のライティング指導をしている大学教員にはなじみ深い話題であろうが、卒論やレポートの添削をしていると必ずぶつかるのが、文章の書きだしや、改行後の次の段落の冒頭を1字分あけるルールの不徹底である。 レポートの教科書にはだいたいそうしろと書いてあるが、概ね、見やすさからそのようにすると書かれてはいるものの、いつからそのようにするのかというような立ち入った 説明はない。 学生による学生のためのダメレポート脱出法 (アカデミック・スキルズ) 作者:慶應義塾大学日吉キャンパス学習相談員 発売日: 2014/10/21 メディア: 単行本 レポートの書き方入門の定番になりつつある?『アカデミック・スキルズ』のレポートの巻も、最初から字下げは当然のことのようになっているし、親しみやすい文章でおなじみ『論文の教室』などは、改行が多い司馬遼太郎の文体を模写して段落とパラグラフの違いを論じてい
東京生まれ、東京育ち。東京の大学に通い、東京で就職した。 このまま東京で生きていくつもりだった。 が、地方転勤になってしまった。幸いにも転勤先は妻の実家のある県だ。資格職でキャリアの心配が少ない妻は、地元に戻れると喜んでいた。 しかし、全国的に見ても田舎とされる県であり東京を出たことがない自分には未知の世界である。 正直まだ受け止めきれていないし、心配も多い。特に運転が苦手でペーパードライバーの自分は車社会に戦々恐々である。職場や地域の文化にも馴染めるかも不安だ。だが、せっかく得たチャンスと捉え前向きに頑張ろうと思う。 問題は子どもである。上の子は4月から小学校、下の子は4つだ。入学する小学校は近所の公立に決まり、保育園も第一志望にすんなり通せた。どちらも地元では雰囲気が良く面倒見が良いと評判のところらしい。 妻は、幼稚園から大学まで国公立。塾なども通わず学校の勉強だけで進学してきた人だ。
放送事業会社「東北新社」に勤める菅義偉首相の長男と総務省幹部による会食時の音声が明らかになったことで、「記憶にない」との答弁で逃げ切りを図る政府側の「戦略」は崩れ去った。それでも政府は、音源の内容と許認可権限は切り離し、他の法案審議に影響しないよう、関与した幹部を事実上更迭するなど、政権へのダメージを最小限に抑えようと躍起になっている。 文春ショック 発言切り分け対応 「私自身天を仰ぐような、驚がくする思いでございました」。総務省の秋本芳徳情報流通行政局長は19日の衆院予算委員会で、会食時の会話の音声が文春オンラインで公開されたときの心境を語り、「このような会話をしていたのかと、ほとんどを記憶していなかった状態だ」と釈明した。 秋本氏は会話について「BSやCSが話題になった記憶はない」などと繰り返していた。しかし、音声という「証拠」が出てきたことで自身の発言の一部を認めざるを得なかった。
PHOTO ILLUSTRATION BY YUKAKO NUMAZAWA, PHOTOS BY Wavebreakmedia-iStock(BOY), Keith Lance-iStock(ANDREW JACKSON) <息子が借りてきたジャクソン大統領の伝記は、一方的に彼をたたえる内容で、残虐な白人至上主義者だったことには一切触れられていません。図書館の司書に手紙を書くのはやりすぎですか?> Q:息子は地元の公立小学校3年生。私は仕事が忙しくて、先生や学校とあまり連絡を取り合っていませんが、基本的に学校に不満はありません。息子は歴史の本が好きで、先日、学校の図書室でアンドルー・ジャクソン大統領の伝記を借りてきました。ところがその内容は、「全ての人々の大統領だった」などジャクソンを一方的にたたえるばかりで、多くの奴隷を所有していたことや、アメリカ原住民の大虐殺を指揮したこと、白人至上主
Welcome to NCC! The North American Coordinating Council on Japanese Library Resources 北米日本研究資料調整協議会 The NCC works to expand and improve access to library resources and information about Japan, through collaboration with institutions and organizations in North America, Japan, and elsewhere. NCC coordinates projects to cooperatively develop Japanese collections and articulate the information needs o
Responses by Concerned Scholars to the Problematic Scholarship of J. Mark Ramseyer This website contains the responses of an international network of scholars to the problematic articles written by J. Mark Ramseyer (Mitsubishi Professor of Japanese Legal Studies, Harvard Law School) on the history of the "comfort women" and the history of Japan's Burakumin minority.
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