「高畑勲監督解任を提言したあのころ」――鈴木敏夫が語る高畑勲 #2 | 文春オンライン

今年4月、映画監督の高畑勲さんが亡くなった。プロデューサーとして支えてきたスタジオジブリの鈴木敏夫氏が語る高畑さんの記憶――それは決して美談ではなかった。（#1より続く） ◆ ◆ ◆ 当時、高畑さんが作りたがっていたのが『平家物語』でした。企画としてはおもしろいものの、誰が絵を描くのかという問題がありました。宮崎駿が「平家の戦いのシーンを描けるとしたら自分しかいない」と豪語していたほどで、技術的にも非常に難しいことは分かっていました。高畑さんは『山田くん』でも活躍した田辺修に描いてもらおうとするんですが、田辺も頑固な男で、「自分は人が人を殺す話は描きたくない」と言う。 そこで僕が持ち出したのが『竹取物語』でした。言わずとしれた日本最古の物語で、高畑さん自身、「誰かがいちどきちんと映画にすべきだ」と言っていたのを思い出したんです。あらためて高畑さんにその話をすると、「誰かが作るべきだとは言い

[kamezo]

〈#3へ続く（8月12日11:00に公開します）〉って、お盆の間ずっとこの地獄の話をするのかな（汗

[Hohasha]

庵野にこの三人を主人公のアニメ作らせるべき。

[u_mid]

『高畑さんと付き合い続けた西村（義明プロデューサー）はどんどんやせ細っていきました。28歳で関わって、完成したときにはもう36歳。』きっつー

[neet_modi_ki]

氏家さんのエピソードもなにげに興味深い。保守メディアの総帥でありながらの、生粋のマルキストへの共感とか。このあたり、浅い二元論で生きてるネトウヨとは全く別次元の、昭和の男たちといった感じがする。

[haha64]

高畑のこだわりと周囲の献身に感動はするけど、老いたクリエイターが過剰なケアを受けて若手を酷使しているようにも思える。その資金や人材でいくつ若手の作品が作れたかと考えると……

[taisai429]

あの宮崎駿の方が社会性があるという恐ろしさで、これだから高畑勲は好き。下で仕事はしたくないけど。

[lastline]

小島監督もこんな感じに仕上がりつつあるなぁと思った（コナミ感

[REV]

これが「かぐや姫の罪」で、罰が２５億円の赤字だったのか

[gamil]

恐ろしい話ばかりの中、ほっこりするのが宮崎駿のエピソードって…。

[alice-and-telos]

偉い人が遺言的な事言っちゃったもんだから、皆このまま進めば地獄だと分かっていても誰も止められない戦争をやってた感じ。多分、この映画で1番褒めるべきは最後まで兵糧を現場に届け続けたプロデューサー

[maxk1]

結局氏家氏が完成版を観られなかったのがなんというか...

[calibaby]

1,2,3と読んだけれど凄まじいブラックさだな。

[raitu]

「「高畑の映画には詩情がある。おれはあいつに惚れてるんだ。あの男にはマルキストの香りが残っている」。それが氏家さんの答えでした」ヒェッ

[fukken]

"じゃあ、ひとつ教えてください。姫はなぜ数ある星の中から地球を選んだのか"　月は地球の衛星なんだから、そら地球を選ぶだろ（理系並感）。つうか舞台が土星なら月じゃなくてタイタンから来るわい。

[hhasegawa]

故氏家齊一郎が高畑作品を鍾愛していた背景には、党員時代の彼らが花田清輝に師事していたこと（主筆の証言あり）があるのだろう。高畑の手本も花田だからである（https://bit.ly/2MGhdvC）。

[mashori]

これ、納涼感与えるための今の時期の公開記事なの…？

[netafull]

“28歳で関わって、完成したときにはもう36歳。その間に結婚して、子どもまで生まれました。青春のほぼすべてを1本の映画に捧げて、本当に粘り強くがんばったと思います。”

[FeZn]

このタイプの芸術家と関わると不幸かつ快感なんだろうなー、と思う。（僕は高畑監督作品に深い思い入れが無いのでよく分からないんだけど、類例と並べて）

[teruyastar]

西村Pの地獄の始まり。才能はときに恐ろしい。

[u4k]

保守メディアを継いだ経営者である氏家氏が高畑監督のマルキストゆえの詩情に憧れ（そもそもマルクスは唯物論なのに）、高畑氏の現場は資本主義どころか植民地主義的な搾取の現場。この捩くれ具合こそ黒ジブリやで #f

[djkazma69]

本当にどうかしている。本当に素晴らしい作品は文字通り人の命を削らないと生み出さないのか...？いやーでもほんとに彼の作品は文句なしなんだよなあ。

[kazuhooku]

お盆にふさわしいレベルにジメジメした怪談。読み物としては嫌いじゃないけど

[pokute8]

氏家「高畑監督の作品が見たい」高畑「平家物語が作りたい」鈴木「(高畑作なら何でもええやろ)かぐや姫で妥協して」高畑「好きにやっていい？」鈴木「ええで」西村「完成しません」鈴木「(氏家死んだし)高畑を外せ」

[kirakking]

この辺の話は鈴木プロデューサーらしい誇張したものに見えるけど、高畑監督お別れ会での弔辞を聞くとまさにこのパーソナリティ > 宮崎駿が「平家の戦いのシーンを描けるとしたら自分しかいない」と豪語していたほどで

[okadaic]

納涼（怖）。

[and_hyphen]

芸術はやっぱり狂気と地獄みがあり、それを商売に仕上げる人の苦労たるや...みたいなことを思った

[blue0002]

日常にも潜む戦争の話

[sgtnk]

どうせよくあるような若手の作品数本と高畑の一本だったらどっちに価値があるかなんて火を見るよりも明らかだろうに。

[hilda_i]

なんて面倒くさい職場なのかしら。

[sirocco]

「じゃあ、ひとつ教えてください。姫はなぜ数ある星の中から地球を選んだのか。これが分からないと映画にできないでしょう」。この答えはどうなった？

[shenlong]

個人崇拝と神話との接続という、独裁者のコースを着実に進んでいったんだな、という印象

[i_luv_kneesox]

自身のパラメータを才能に全振りするとこうなるのか・・・。

[minamishinji]

ジブリのすごさを垣間見れる記事。このスタイルを許せるのは素晴らしい。続きが読みたい。

[raf00]

こういう話ばかりなのでジブリって好きになれない。

[nazoking]

天才変人芸術家が周囲の偉人たちに支えられて現場を地獄に落としながら映画を完成させ、興行成績は芳しくないが一部の人たちはその作品を見て感動にむせぶ、みたいな映画をヘルツォークあたりに撮って欲しい

[anguilla]

きつい…

[takeishi]

天才にして天災／でも、こういう人を排除して凡人が監督すると、半年経ったら誰も覚えてない映画ばっかりに

[htnmiki]

西村氏の苦悩は夢と狂気の王国にも映されていたな

[isrc]

議論を始めたら止まらなくなって、夜中どころか平気で朝まで話し続けます。とくに企画段階では、最低でも毎日10時間はそういう話をしなきゃならない／西村は28歳で関わって、完成したときにはもう36歳

[tanayuki00]

「そういう問答をプロデューサーと延々続けて、一定の時間を共有しないと先に進まない人なんです」「とくに企画段階では、最低でも毎日10時間はそういう話をしなきゃならない」