特集ワイド：マッキンリーから学んだトランプ氏 関税とは武器だ | 毎日新聞

関税の大幅引き上げ宣言で世界中を混乱の渦に巻き込むドナルド・トランプ米大統領。関税政策の「お手本」と目されるのは19世紀末に大統領を務め、保護貿易や帝国主義的政策を推し進めたウィリアム・マッキンリー（1843～1901年）だ。しかし1世紀以上も前の政治状況を現代にどう当てはめるのか。古くて新しい？トランプ流政治を識者と考えた。 マッキンリーの名前を聞き、米国社会に漂う空気を敏感に受け止めた人がいる。ジャーナリストで米国思想史に詳しい会田弘継さん（73）は「トランプ氏が就任演説でマッキンリーに触れたとき、関税問題のように明言はしていないけれど、DEI（多様性、公平性、包摂性）が絡んでいると思いましたね」と話す。