ＪＲ岐阜駅前のビル地下で日本酒造り 日本泉酒造、長良川の伏流水とともに歩む（岐阜新聞Ｗｅｂ） - Yahoo!ニュース

駅南の一等地の地下で日本酒造り―。JR岐阜駅（岐阜市橋本町）南側の加納口を抜けてすぐ、目に飛び込んできたのは日本泉酒造（同市加納清水町）の社屋ビル「日本泉ビル」。なんでもビルの地下には酒蔵があるらしい。なぜ地下に? 理由を探ると、酒造りに欠かせない水へのこだわりが見えてきた。 「この場所は何より水がいい」。全国でも珍しい、地下に酒造工場を構える同社の専務で、5代目の武山孝広さん（58）は、酒造りの根幹となる水へのこだわりを語る。仕込み水は、地下約100メートルからくみ上げる長良川の伏流水。水がおいしいことはもちろん、ミネラルが少ないため米がゆっくり発酵。繊細でやわらかい口当たりの日本酒ができるという。 同社の酒造りの歴史は、長良川の伏流水とともに歩んできた。江戸時代末期に現在の岐阜市茶屋新田で創業し、相次ぐ水害でこの地に移転したのが1877年。約500坪の敷地に酒蔵を構え、現在の場所に岐阜