所得税の最高税率75%とフランスの不動産市場

何かポジションを取ると、例えば新自由主義者を名乗ると、だんだんと事象を直視するのが難しくなっていくようだ。 フランスの所得税の最高税率75%への引き上げで、富豪向けの不動産の売り物件が増えていると言う話をしているブログのエントリーがあった。富裕層が国外へ逃避していると言いたいらしいが、少なくとも四つは見落としがあるように思える。 相続税ならともかく*1、所得税の回避のための国外移住は意味が無いケースが多い*2。フランス国内で得られた所得は、国外居住者にも課税される。 富豪はキャピタルゲインを含めた利子所得が多いため、給与所得にかかる所得税の最高税率で大きな打撃を受けない*3。 フランスもユーロ危機の影響を受けているので、税制だけが不動産市場を決定するわけではない。 タックス・ヘイヴンを利用したい富豪は、既に所得税の低いスイスに移住しているであろう（ウェッジ）。 所得税率が上がる事自体は、富

[Gl17]

「税の累進強化で富裕層が逃げる」という言説の安直な虚言性。日本に海外法人が最も流入したのは未だ税金も高かったバブル期だし、問題は儲かる環境かどうか。累進が弱きゃ即ち、庶民への重税が市場を殺すわけで。

[kechack]

所得税率が上がる事自体は、富裕層がフランスから逃げ出す大きなインセンティブにはならない。 所得税の回避のための国外移住は意味が無い。フランス国内で得られた所得は、国外居住者にも課税される。

[aegis09]

"引退した金持ちがフランスからベルギーに移住しているって？ ─ それは相続税率が違うのですよ。所得税率の問題ではない。"

[rishida]

所得税の最高税率75%とフランスの不動産市場: ニュースの社会科学的な裏側 2012年11月2日金曜日 所得税の最高税率75%とフランスの不動産市場 Check Tweet 何かポジションを取ると、例えば新自由主義者を名乗ると、だんだんと事

[x-osk]

所得税の最高税率75%とフランスの不動産市場: ニュースの社会科学的な裏側

[maturi]

”何かポジションを取ると、例えば新自由主義者を名乗ると、だんだんと事象を直視するのが難しくなっていくようだ。”