【連載】ほどよい家族支援を目指して―児童精神科訪問看護の舞台裏から（児童精神科医：岡琢哉） 第7回 「伝わらない、伝えられない」を支える―自閉スペクトラム症と家族支援：社会的コミュニケーションの課題｜「こころ」のための専門メディア 金子書房

【連載】ほどよい家族支援を目指して―児童精神科訪問看護の舞台裏から（児童精神科医：岡琢哉） 第7回 「伝わらない、伝えられない」を支える―自閉スペクトラム症と家族支援：社会的コミュニケーションの課題 本連載では、児童精神科医、そして児童精神訪問看護ステーションを運営する立場である著者が臨床実践や理論を通じて、令和の時代の「子どものこころ」と「家族のこころ」について語っていきます。 「伝える」「伝わる」ということ 前回までに、子どものこころに生じる傷つきが、不安や抑うつといった内在化障害、または衝動的な行動や反抗的態度として表れる外在化障害という形で現れることをお伝えしてきました。こうした表現の違いを理解した上で、子どもたちに起きている問題を丁寧に見つめることは、子どもたちの「伝えられない苦しさ」を理解する第一歩となります。 そして今回は、「伝えられない苦しさ」あるいは「伝わらない苦しさ」が

[yyamaguchi]

「これらの困難は、単に「会話が苦手」といった表面的な問題にとどまらず、人と人との間にある「前提」や「空気」「文脈」といったものを共有すること自体の難しさを反映しています。」