中東難民の国境殺到理由は「ベラルーシ大使館がビザを簡単に出すから」：東京新聞 TOKYO Web

 【カイロ＝蜘手美鶴】欧州入りを目指す中東難民らが、ベラルーシのポーランド国境付近に滞留している問題で、イラク北部クルド人自治区アルビルの旅行業者が電話取材に応じ、「（在イラク）ベラルーシ大使館がビザを簡単に出すようになり、希望者が殺到した」と経緯を明かした。ロイター通信などによると、越境を断念した1000人近くは、すでにイラク政府の特別機で帰国している。 旅行会社勤務のアブドルラヒアンさん（30）によると、ベラルーシ行きの商品の販売を始めたのは6月ごろで、ベラルーシ大使館が積極的に観光ビザを発給し始めたのがきっかけという。イラクの首都バグダッドからトルコやレバノンを経由してベラルーシへ向かい、到着後数日間のホテル代やビザ代を含めた値段は1人最大3000ドル（約34万円）。10月中旬に販売停止するまで、20代の若者ら100人近くに売ったという。 クルド人自治区では、自治政府とイラク中央政