= 最新の記事(掲載日) = ラッセル初心者向 =レイアウト修正,誤字脱字・誤訳訂正,画像・リンク等追加 更新 履歴
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さきほど論文を書いている途中で気付いたのですが、『マッキンダーの地政学』として近年復刊されたハルフォード・マッキンダー著の『デモクラシーの理想と現実』(Democratic Ideal and Reality, 1919)に決定的な誤訳があることを発見してしまいました。 問題となる訳語は原著にある“Going Concern というもので、これはいわゆる昔から会計などに使われる専門用語で、「利益を出し続けている組織」という概念になります。意訳すれば「活動的な組織」という感じでしょうか。 ところが故曾村氏は、どうやらこの大文字になっている言葉に気がつかず、そのままなんとなく「現在憂慮すべき問題」のように訳してしまっているのです。 これは問題です。なぜならマッキンダーは、この本のなかでヨーロッパ中の国々が“Going Concern”になりつつあるから、イギリスもこれにならって国家を効率的にし
この部屋にカバはいません バートランド・ラッセルの残した哲学的課題について考える。 高村夏輝のブログ。 当面は原発問題について考えていくつもり。 予備校の前期の仕事が終わったので、そろそろブログを再開します。 第一弾として、前回の続きを掲載します。原子力発電に言及している点に注目。 ラッセルは、原子力の平和的利用の可能性(ここ重要)には肯定的だったと思いますが、それと、現に存在する原子力発電所を肯定することは全く違うこと。大規模な火力発電の時点で問題なわけだから、原子力発電は言うまでもない。 それではどうぞ。 pp35-37 動力源としての電気は、電信よりももっと最近のものであり、それが持ちうる効果のすべてをまだ獲得してはいない。その特徴の中でも、社会的組織に与えた影響としてもっとも抜きんでているのは、中央集権化を避けがたく推し進める発電所の重要性である。ラピュータ人の哲学者たちは、その浮
この部屋にカバはいません バートランド・ラッセルの残した哲学的課題について考える。 高村夏輝のブログ。 当面は原発問題について考えていくつもり。 とにかく忙しい。北は浦和から南は藤沢まで、あちこち行ったり来たりしながら講義の日々。 実際に講義をしている時間よりも移動時間のほうがはるかに長いので、やたらと時間がかかる割には収入にはつながらない。でも、オーバードクターのなかではかなり恵まれている状況なのは確かなので、愚痴っていると罰が当たるなとも思う。 しかしまともに勉強する時間が取れないのはつらい。なかなか本が読めないので。夏休みに入るまでは、集中力を必要とする作業はあきらめざるを得ない。やれやれ。二回連続で「うさぎ!を読む会」にも行けなかったし。 ブログの更新もしんどいのだが、あまりに間隔があきすぎるとこのままフェード・アウトしてしまいそうなので、場を持たせるために、前に授業で使おうと思っ
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