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「琉球処分」とはいったい何だったのか.広範な史料・文献を渉猟し,「琉球藩設置」の歴史的真意と台湾出兵との因果関係に関する謬説を糺す.日本と清国にとっての琉球問題と朝鮮問題とを関連付けながら,東アジアの華夷秩序から近代的植民地帝国への移行という歴史的観点から,琉球併合と韓国併合の類比性に着目. ■編集部からのメッセージ 琉球を見ると日本が見えてくる 近代以降の琉球像というと,いったい何を連想すればいいのだろう? それまでの「紅型(びんがた)」衣装を身にまとった「琉球王国」の琉球人は,いかにして今日の沖縄人になったのだろう? クリアなイメージがうかんでこない. ここに問題になるのは,1874年から79年にかけてなされた「琉球処分」の歴史的意味付けである.これまでは「琉球藩」を設置して幕藩体制に組み込み,「沖縄県」にして明治政府へと編入するという,「日本」への同質化のプロセスとして理解されてきた
官僚の暴言ツイッター,健康不安,「金目」発言…….置き去りにされたままの福島の現状.子どもや自主避難者を守るべく作られた法律はなぜ,どのように骨抜きにされたのか.現地からの声,隠された多くの真相や証言から政府の思惑を明らかにし,被災者支援のあり方を考える. プロローグ 1章 暴言ツイッター 2章 子ども・被災者生活支援法とは 3章 「参院選後に先送り」 4章 理念が骨抜きの「基本方針案」 5章 激しい反発を無視して閣議決定 6章 「裏の会議」から「表の会議」へ──規制委の帰還検討チーム 7章 無視されたチェルノブイリの教訓──支援法の裏側で 8章 避難と帰還──避難者たちの意向を巡って 9章 被災者支援政策の欺瞞──誰のため、何のためなのか エピローグ あとがき 〔資料〕子ども・被災者生活支援法条文 日野行介 (ひのこうすけ) 1975年生まれ.九州大学法学部卒.毎日新聞社入社後,大津支局
正書法とは正しい書き方のこと.日本語にはそれがない.漢字と二種類の仮名があり,あてられる漢字も一つとはかぎらないから選択肢が複数あり,どれを選んでも間違いではないのだ.現代でこそ唯一表記への強い志向がはたらくようになったものの,日本語には万葉集以来ずっと書き方の多様性があった.表記を通してみた日本語の歴史. ■ 全巻構成 正書法のない日本語 今野真二 「怪しい/妖しい」のような「書き分け」にはどんな意味があるのだろう.世界でも例がないユニークな表記法はどうして生まれたのか. 日本語は親しさを伝えられるか 滝浦真人 敬して遠ざける敬語は発達していても,親しく交わる手段に乏しい標準語.その成立事情と将来を見通す画期的なコミュニケーション論. 黒船来航 日本語が動く 清水康行 日米和親条約の締結後に浮上した日米間の解釈の相違.責任を問われ退場となった漢文.公的文書の表現は緊迫する外交交渉でどう鍛
このページでは、岩波書店・雑誌『科学』より「東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う住民の健康管理のあり方に関する専門家会議」委員・事務局各位に差し上げた手紙についてお知らせします。 2014年7月13日に発送した書面は以下の通りです。また、「同封」とあるstudy2007氏から鈴木元委員のご発言への手紙についても公開いたします(『科学』2014年8月号掲載)。第7回専門家会議(6月26日)で提示された「住民の被ばく線量把握・評価について(まとめ)(骨子案)」に対するstudy2007氏のコメントも公開いたします。 なお、前回6月18日発送の手紙についてこちら、前々回1月22日発送の手紙についてはこちらをご覧下さい。 「住民の被ばく線量把握・評価について(まとめ)(骨子案)」(新)における、1080名甲状腺被ばくスクリーニングの取り扱いについて、および、第7回会議での鈴木委員のご発言に対する
『図書』は大勢の知的好奇心あふれる読者に1938年の創刊以来愛読されてきた「読書家の雑誌」です。 古今東西の名著をめぐるとっておきの話やエピソード、心を打つヒューマン・ストーリー、旅のときめき体験、人生への思索などを綴る、滋味あふれるエッセイの数々。 文学・芸術・学問の面白さを語る対談・座談・インタビュー。若手からベテランまで『図書』ならではの一流の執筆陣が書き下ろす文章の力と味わいは、日常生活にピリッと刺激を与えるスパイスの働きをするはずです。 魅力的な本との出会いの場、読書の新しい愉しみ発見の場として月刊『図書』の定期購読をおすすめいたします。 巻末の新刊案内は岩波書店の出版活動の最新情報をいの一番にお届けする「読者と岩波書店を結ぶホットライン」です。 綴じ込みの〈書籍注文ハガキ〉もご利用ください。
古くは,大陸につながる古北海道半島,本州から九州までが連なる古本州島と島嶼部琉球によって構成された日本列島.気候や自然環境の大きな変動を経て人びとが暮らしはじめた旧石器時代から5―6世紀倭国まで,朝鮮半島・中国大陸とのかかわりのなかで形づくられていった列島の古代を,最新の研究成果をふまえて描く. 1 古代史への招待 大津 透 2 日本列島の成立と狩猟採集の社会 (東京大学)佐藤宏之 3 縄文時代から弥生時代へ (東京大学)設楽博己 4 東アジアにおける弥生文化 (九州大学)岩永省三 5 倭国の成立と東アジア (国立歴史民俗博物館)仁藤敦史 6 前方後円墳の成立 (大阪大学)福永伸哉 7 古墳時代の社会と豪族 (京都府立大学)菱田哲郎 8 倭の五王と列島支配 (関東学院大学)田中史生 9 朝鮮三国の国家形成と倭 (滋賀県立大学)田中俊明
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