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ブックマーク / asonosakan.blogspot.com (3)

  • 物理を学びたい人文学徒のための読書案内

    人文系の学科に籍を置く大学生・大学院生や,現在大学に所属してない方など,物理のフォーマルな教育を受ける機会がない(あるいはなかった)方で,大学レベルの物理を学びたいと思っている方は多いと思う.しかし,カリキュラムを組んでくれる先生や,どのように学習を進めればいいのかについて情報交換してくれる友人・先輩がいない環境で,ゼロから物理を学ぶのは非常に難しい.知識がない状態では,あるトピックについて学ぶ上でどのような予備知識が要求されるのか分からないし,選んだ教科書が自分の知識レベルに合っているかどうかを判別することも難しいからだ.その結果,自分の知識レベルでは太刀打ちできないを読もうとして,結局挫折することになる(私もそのような経験を何度かした). この読書案内は,物理をこれから学ぼうと思う人が直面するこの最初の大きなハードルを乗り越える一助になればと思って書いた.もちろん人文系の学生に限らず

  • パース選集収録作品(案)

    パースの邦訳選集に収録すべき作品の年代順リスト。点線は巻の区切り。 01 新しいカテゴリー表について(1867) 02 論理的内包と外延について(1867) 『思弁哲学誌』認知シリーズ 03 人間に備わっているとされるいくつかの能力に関する問い(1868) 04 四能力の否定のいくつかの帰結(1868) 05 論理法則の妥当性の諸根拠:四能力の否定のさらなる諸帰結(1869) 06 ブールの論理計算の諸概念の拡張から帰結する、関係の論理学の記法の説明(1870) 07 フレイザー『バークリー著作集』(1871) 08 論理学の諸原理によって提起される、新しい種類の観察について(1877) 『ポピュラー・サイエンス・マンスリー』科学の論理の素描 09 信念の固定化(1877) 10 我々の観念を明晰にする方法(1878) 11 偶然の学説(1878) 12 帰納の確率(1878) 13 自然

  • Totus Teres atque Rotundus: 伊藤邦武訳『連続性の哲学』(岩波文庫)誤訳表

    伊藤邦武氏によるPeirceのケンブリッジ連続講義の邦訳『連続性の哲学』(岩波文庫)の中から、私の目に止まった誤訳や誤りと思われる部分を以下に記しておく。原文はReasoning and the Logic of Things, ed. Kenneth L. Ketner, Harvard University Press, 1992.に拠った。 (1) 一番酷い誤訳は、Peirceが頻繁に使う"detached"という言葉の訳である。detachedには「冷静な」や「超然とした」といった意味もあるが、来の意味は「切り離された」である。Peirceのケンブリッジ連続講義の主題は「連続性」であり、連続性と対立する事態を指す言葉として、彼はdetachedという言葉を色んな文脈で使っている。しかし、伊藤訳ではdetachedが登場する箇所はすべて「冷静な」や「超然とした」といった表現で訳され

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