中田 宗隆, 2024: 分子科学者がやさしく解説する 地球温暖化 Q & A 181 — 熱・温度の正体から解き明かす。丸善出版, 144 pp. ISBN 978-4-621-30918-6. 2024年3月に出たA5判 横書きのペーパーバック。わたしは2024年4月に、自然科学のうちの環境科学の棚のある本屋の店頭で見つけて買った。 著者の専門は物理化学 (化学のうちで物理にもとづく方法をおもにつかう分野) だ。そのたちばから、地球温暖化について、とくに、水蒸気と二酸化炭素が赤外線を吸収するしくみについて、高校ぐらいの前提知識の人に説明している。わたしはまえまえから、そのような本がほしいと思っていた。 【わたしは気象学を学んだたちばから地球温暖化のしくみについて教えているが、大気成分のうち赤外線の射出・吸収に関しては水蒸気と二酸化炭素が重要になる (地球大気の主成分である窒素、酸素、ア