「慰安婦」問題に焦点を当て、戦時性暴力の被害と加害の資料を集めた「女たちの戦争と平和資料館」(wam)のブログです。 吉田清治を「詐話師」と呼ぶ秦郁彦。 歴史修正主義者のバイブルのようになっている『慰安婦と戦場の性』(新潮選書、1999年)には、「第7章 吉田清治の詐話」と題して、20ページほどが割かれている。 秦郁彦が書いたものの「検証」はしっかりなされるべきだと思うが、引用元を参照してたら、「なんだよこれ」ってものが出てきたので、紹介したい。 以下は、秦郁彦『慰安婦と戦場の性』(P242-243)からの引用。 西野留美子のように「双方にとらわれないで、できるだけ客観的な聞き取りをしたい」と下関まで出かけて吉田と面識のある元警察官と会い、済州島の慰安婦狩りについて「いやあ、ないね。聞いたことはないですよ」との証言を引き出した人もいる。 さて、引用元である西野留美子『日本軍「慰安婦」を追っ