中国で7月、政府への陳情者を支援していた各地の弁護士グループ200人以上が相次ぎ拘束され、日本のメディアでもさかんに取り上げられた。これに対し7月11日の新華社通信は、彼らが陳情者を煽り、法廷外で裁判官や公安当局を攻撃する犯罪行為を企てたとする公安当局の見解を報じ、北京の鋒鋭弁護士事務所をその犯罪集団の主犯と認定した。同報道によると、同事務所が中心となって2012年7月から計40件余りの事件を組織し、社会秩序を著しく攪乱させたという。 同事務所の関係者複数が「犯行」の内幕を語り、知名度や義援金などの私的利益が目的だったことを自供している、と同報道は伝えたが、その中で目に留まったのが同弁護士事務所の黄力群弁護士だ。黄氏は同報道の中で、同事務所主任の周世鋒氏を徹底的に批判する人物として登場している。以下が黄氏の記事中コメントだ。 「周世鋒は案件を受任する際、代理費用の多寡のほか、騒ぎを起こす点