今回から雑感を上に,リストを下に置くようにします. よくわかるジェンダー・スタディーズ―人文社会科学から自然科学まで (やわらかアカデミズム・わかるシリーズ)は大判の本だけあってかトピックが多彩で,引かれているたくさんの文献もほとんどが邦訳ありのものになるよう工夫されている.1トピック見開き2ページなのだが,どれを読んでも発見があって感動. 高学歴女子の貧困 女子は学歴で「幸せ」になれるか? (光文社新書)は,高学歴ならではの問題を今後明らかにしていこうという気概が感じられた.大学組織内での微妙なヒエラルキーはその1つだろうと思う.常勤職と非常勤講師との力関係に加え,正規雇用の大学職員との力関係もある,というのはけっこう特異なのではないか,企業で派遣社員と事務方の正社員との力関係があからさまになる局面ってそうない(あんまり関わらない?)気がするので.あと,博論を出すのが(特に人文系だと,他