現代台湾社会における「族群(エスニック・グループ)」という概念は、「民主化」や「台湾化」にどのような影響を与えたのだろうか。「原住民族⇔漢族」「外省人⇔本省人」「閩南人⇔客家人」などの関係性を明確に論じた概説書。●編著者のことば 本書を構想するきっかけとなったのは、台湾の族群の起源と関係を分析することで(とくに四大族群区分による各種の族群論)、台湾族群現象が抱える様々な誤解を解きほぐしたいという考えであった。(「日本語版への序文」より) ●構成 シリーズ刊行の辞(王徳威) 日本語版への序文(王甫昌) はじめに 第一編 族群とは何か 第一章 前言 第二章 「族群」・「族群アイデンティティー」とは何か 第一節 欧米社会科学における「族群」の定義 第二節 「族群アイデンティティー」と「族群の想像」の現代性 第三節 「族群アイデンティティー」の機能 第二編 現代台湾社会の族群の想像――台湾の四大族
現代世界では、グローバリゼーションにより、生み出されようとする「一元化」の流れのなかで、それぞれの国家、地域あるいは個人は、自己の存立をはかるために、その「固有性」の形成力を強める。そこには多元的世界構築の契機と可能性を内在していると言える。本書は、中国、日本、韓国、北朝鮮における、「西洋からの近代化」の受容を見つめ直し、グローバル化による「一元化」に対し、東アジアからの「多元的世界」構築への可能性を考察する。●構成 はじめに 〈序論〉アジアとヨーロッパの相互補完の時代へ ――グローバル・ヒストリーの方法論に寄せて 宇野 重昭 Ⅰ アジアのアイデンティティ グローバル・ヒストリーのなかのアジアのアイデンティティ 濱下 武志 はじめに:グローバリゼーションとアジア研究の新たな契機 1.グローバリゼーションとグローバル・ヒストリーの課題 2.グローバリゼーションとグローバルヒ・ストリーの課
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