ハリウッドの転換期において、独自のルートを切り拓き、スターダムに上り詰めた新種のスター、フローレンス・ピュー。『ミッドサマー』での主演や『若草物語』の4姉妹の末っ子、マーベル・コミックのスーパーヒーローまでを鮮やかに演じる彼女の素顔に迫る。 昨年の4月、イギリス人女優のフローレンス・ピューは、姉妹とともにニューヨークを訪れていた時に、タトゥー・サロンを見かけた。自分が何をしたいかもわからないまま、このサロンに足を踏み入れた彼女は、いきなりこう切り出した。「蜂のタトゥーを入れてほしいんだけど」。「どんな蜂がいいのかな?」とその店のタトゥー・アーティストは尋ねる。「上から見た形がいいな。抽象的な。リアルなのじゃなくて」と彼女は希望を伝えた。すると、タトゥー・アーティストはにっこりとほほえみ、こう言った。「さっきまで何がしたいのかもわかっていなかったのに、ずいぶんはっきりと言えるんだね」。「確か
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