「ホルスの目」と名付けられた銀河の画像。地球から70億光年離れた中央の明るい銀河の周囲に、さらに遠くの90億光年と105億光年離れた二つの銀河の光が歪められて見えている(国立天文台提供) 国立天文台などの国際研究チームが、古代エジプトのシンボルとして知られる神の目「ホルスの目」に似た銀河を発見したと発表した。 米国の天体物理学専門誌に論文が掲載された。 研究チームは、ハワイにある「すばる望遠鏡」の撮影画像の中から、目のような形の銀河を見つけ、「ホルスの目」と名付けた。 画像の中央に、地球から70億光年離れた銀河が明るく光っている。その周囲の淡い光は、さらに遠くの90億光年と105億光年離れた二つの銀河の光が、中央の銀河の重力による「重力レンズ」効果によって、曲がって届いているという。 チームの田中 賢幸 ( まさゆき ) ・国立天文台特任助教は「銀河の性質や宇宙の膨張の歴史を探る手がかりに