南あわじ市で一昨年春に出土した松帆銅鐸(7個、弥生時代前期末~中期前半)が、紀元前4~前2世紀に埋められたとみられることが科学分析で分かり、同市教育委員会が6日発表した。銅鐸の埋納年代が、科学的に裏付けられたのは初めて。従来考えられていた年代より150年以上古く、紀元前にさかのぼる可能性を明らかにした初めての例で「考古学史上、画期的な成果」と注目が集まる。 松帆銅鐸は、過去4番目に個数が多い埋納例。3組6個は、大きい銅鐸の内側に小さい銅鐸をはめ込んだ異例の「入れ子状態」だった。内側の銅鐸に詰まっていた砂を除去したところ植物の混入が確認され、放射性炭素年代測定法による科学分析が可能になった。 分析サンプルは計8点。4号銅鐸とそれに伴う舌(振り子)から採取した5点のうち、4点が紀元前4世紀中頃~前2世紀中頃の結果を示した。さらに古い年代を示した2号銅鐸と7号舌のサンプルは、信頼性を欠くデータが
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