トンネルが完成し公開されたKAGRAの中央実験室(左がYアームトンネル、右がXアームトンネル)(4日午後1時47分、岐阜県飛騨市で)=加藤学撮影 東京大学宇宙線研究所は4日、岐阜県飛騨市の地下に建設中の重力波望遠鏡「KAGRA(かぐら)」のトンネルを報道陣に公開した。 重力波は、重い物体が激しく動くときに発生する波で、まわりの空間を伸び縮みさせると考えられている。物理学者アインシュタインが約100年前に予言したが、まだ直接、観測されていない。「KAGRA」はこの重力波をとらえるのが狙いだ。 長さ3キロ・メートルのトンネル2本がL字形に交わる構造で、トンネル内をレーザーが行き来する時間が、中性子星同士の合体などで発生する重力波により、わずかにずれるのを検出する。米伊も直接観測に挑んでいるが、KAGRAは約1000倍の感度があるという。