初公開されたH3ロケット模型(左)。H2Bロケット(右)の第2段エンジンを大型化し第1段の主エンジンに使う 宇宙航空研究開発機構(JAXA(ジャクサ))は8日、2020年度の初打ち上げを目指す国産の新大型ロケット「H3(エイチスリー)」の概要を発表した。 現在主力の「H2A」「H2B」の第2段エンジンを大型化したエンジンを開発し、第1段エンジンに採用する。現行の第1段エンジンよりシステムを簡素化し、打ち上げ費用の削減と、安全性の向上を図る。 H3の総開発費は約1900億円。1回の打ち上げ費用はH2Aの半額となる約50億円を目標とし、打ち上げにかかる作業日数を半減させ、年6回の打ち上げを可能にするという。