まだ見つかってはいないものの。 宇宙の物質の85%は、我々が見たり触ったりできないダークマター(暗黒物質)だと言われています。ダークマターの巨大な質量による重力は星の光を曲げ、銀河の回転にも影響を与えると考えられていますが、その存在はまだ誰も確認できていません。科学者たちは今、ダークマターの正体に迫るべく世界各所で実験を繰り広げています。 でも、見ることも触ることもできないものを検知するってどうするんでしょうか? ダークマターはごく小さな粒子だと考える研究者が多いのですが、その姿を捉えるために編み出された方法が、液体キセノンを入れた巨大なタンクを使う方法です。そんなタンクのひとつ、イタリアのグラン・サッソ国立研究所の地下に設置されたXENON1Tから、初の実験成果が報告されました。まだダークマターの存在は確認できませんでしたが、希望はまったく消えていません。 「一番エキサイティングなのは、
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