JR神戸駅(神戸市中央区)の西行き、新快速電車などが発着する5番線ホームの外壁にある距離標がこのほど、新しくなった。東京駅が起点の東海道線の終点(約589キロ)を示す一方、山陽線の起点も表すこの距離標。そもそもいつ設置されたのだろうか。 JR西日本近畿統括本部(大阪市)に尋ねたが、「(設置時期を示す)資料は残されていない」。同社発行の「神戸駅130年史」などによると、山陽線は私鉄の旧山陽鉄道が敷設。1901(明治34)年に神戸-馬関(現在の山口県・下関)間が全通した。 旧山陽鉄道は当時、先駆的な取り組みを次々と手掛けた。1899(同32)年に京都-三田尻(同・防府)間の急行列車に、日本初の食堂車を導入。翌1900(同33)年には寝台車が登場し、話題を集めた。 そんな会社も終わりはあっけなかった。06(同39)年に公布された鉄道国有法により国が買収し、官営鉄道(現在のJR西)となった。開業当
神戸市内を中心にパン製造の13社が参加する「神戸パン祭り」が10月21日、同市中央区浪花町の神戸朝日ホール1階ピロティ広場で開かれる。各店がオリジナル商品をそろえるほか、神戸港開港150年目に合わせ、開港当時の居留地で販売されていたパンも再現する。 県パン協同組合の主催。神戸のパン文化は、開港をきっかけに、居留地の外国人向けに作られたことから始まったという。イベントは、「パンのまち」を盛り上げるため、2015年から開いている。 フランスパンや食パンをはじめ、牛すじ煮込みカレー、ぼっかけなどを組み合わせたパンが並ぶ。開港当時のパンは、石臼でひいた粗めの小麦粉など、明治時代に流通していた材料を再現して焼き上げる。1個200円で限定500個を販売する。 パンで作った神戸ポートタワーが会場を飾り、開港150年目にちなみ、国内産小麦粉で作ったレーズン入りコッペパンを先着1500人に無料でプレゼントす
創業110年を迎えた山陽電気鉄道にかつて、プロ野球チームがあった。史上唯一、2軍だけの球団で、その名は「山陽クラウンズ」。ウエスタン・リーグの前身「関西ファーム・リーグ」にも参戦したが、わずか2年半で解散した。10月で解散から65年。関係者の多くが鬼籍に入った。資料も乏しい中、4月に亡くなった元選手の遺族が「父の足跡を知りたい」と情報を集めている。(小西隆久) 球団創設は1950(昭和25)年5月。当時のデイリースポーツによると、正式名称は「神戸クラブ山陽野球団」で、2軍を持たない球団から委託された選手を育成した。明石球場を本拠地に、兵庫県内外の選手約20人が所属。監督は早稲田大野球部OBの村井竹之助氏らが務めたという。 エースとしてチームを支えたのが浮田逸郎さん(享年85)。長崎県の佐世保北高を卒業後、福岡県が本拠地の西日本パイレーツに入団したが、50年6月ごろに山陽へ預けられたという。
ハイカラな画風で知られる神戸の版画家川西英が戦後描き、半世紀ぶりに100枚すべてが発見された水彩画シリーズ「神戸百景」の原画。版画風に表現している。左上から時計回りに「税関前」「中突堤」「太山寺」「神戸沖」 近代神戸のモダニズムを代表する版画家川西英が戦後描いた水彩画「神戸百景」シリーズの幻の原画100枚が半世紀ぶりに見つかった。今春寄贈を受けた神戸市が21日、発表した。神戸港や六甲山、有馬温泉など市内100カ所の情景を捉え、地元愛あふれる明るくカラフルな作品群。神戸港開港150年目を記念し、神戸ゆかりの美術館(同市東灘区)で11月に開幕する特別展で一括公開する。 生涯を神戸で過ごした川西は戦前、木版画の連作「神戸百景」を制作。郷土の情景や風俗を作品化し、高く評価された。今回発見された「神戸百景」は、地元の神港新聞社の依頼を受け1952~53年に描いた連作。体力的な問題などから、版画ではな
神戸の学校給食から1986(昭和61)年に消えた「鯨肉のノルウェー風」。「懐かしい」「大好物だった」と喜ぶ読者がいる半面、嫌いだったと語る人も少なくない。少々癖のある味わいだったようだ。 神戸に限らず、他府県からは「同じメニューがあった」「自分が食べた献立と同じようだが、名前が違う」との声も。 鯨文化を研究する関西大学東西学術研究所非常勤研究員の茶谷まりえさんによると、江戸後期から食された鯨肉が、さらに日本でなじみ深くなった契機は、太平洋戦争後の深刻な食糧難だった。高タンパクで安価なため、連合国軍総司令部(GHQ)が推奨し、全国的に給食でも定番の食材となったという。 茶谷さんは「『ノルウェー風』のようなケチャップあえは、新鮮な肉でなくても風味を損ねず、独特の匂いや臭みが出にくい調理法。子どもが食べやすい味付けでもあった」と話す。 一方、ノルウェー風の後継メニュー「牛肉のウエスタン風」につい
米穀卸大手の神明(神戸市中央区)は13日、神戸市中央区元町通に、おにぎりショップ「五穀豊穣米処 穂」をオープンさせる。全国各地のこだわりの米を使い、米の消費拡大に向けた情報発信拠点として活用する。 店舗では、岐阜産「いのちの壱」など厳選した3~4種類の炊きたての米を用意。「塩おにぎり」(170円)のほか、「焼きたて鮭」などの「定番」(210円)、「牛肉と舞茸の佃煮」などの「手作り総菜」(250円)、「本わさび昆布」などの「大人のおにぎり」(270円)の3種類も選べる。 塩は、赤穂の天塩など4種類があり、ノリは兵庫県産を使う。みそ汁やサラダなどのサイドメニューも数種類置き、米も購入できる。 12日のプレオープンで藤尾益雄社長は「お米本来のおいしさをぜひ味わってほしい。全国で頑張っているお米屋さんにモデルにしてもらえる店にしたい」と話していた。穂TEL078・371・2888 (辻本一好)
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