須坂市動物園で12日午前6時半ごろ、フンボルトペンギンのひな2羽が、飼育舎からいなくなっているのを飼育員が見つけた。同園や市職員計約20人が周辺を捜索し、午前8時すぎに1羽を動物園脇のU字溝で捕獲。もう1羽は隣接する臥竜公園内の竜ケ池で泳いでいるのが見つかり、ボート6隻を出して約4時間後にたも網で捕まえた。2羽にけがはなかった。 動物園によると、逃げたのは5月下旬にふ化した4羽のうちの2羽。飼育舎の周囲には高さ約50センチの柵があるが、柵沿いのコンクリート製遊具の踊り場(高さ約1メートル)か、滑り台の上(高さ約2メートル)から外側に飛び降りたとみられる。さらに業務用出入り口の扉の下をくぐって園の外に出た可能性が高いという。 遊具の外側は樹木で覆われていたが、来園者がよく見えるよう飼育員が11日に伐採。柵の内側からの見通しも良くなっており、飼育員の小林正和さん(36)は「2羽は人間で言え