マクナマラ元アメリカ国防長官に学ぶ11の教訓。 さて、ベトナム戦争の責任者として悪名高い彼が何を語るのか。 はっきり言おう。この映画は「偏っている」。 しかし、"自己弁護"では片付けられない。「フォッグ・オブ・ウォー マクナマラ長官の告白」。『解説とレビュー』では、この映画の深層をぜひ、考えていきたい。 ロバート・"ストレンジ"・マクナマラは85歳のときにインタビューに応えているが、年齢を感じさせない頭の回転を見せ、論理明快に自らの人生とその経験について語る。 マクナマラというとベトナム戦争に飛びつきがちだが、この「フォッグ・オブ・ウォー」はマクナマラ氏の人生観を網羅した映画でもある。 彼は第2次世界大戦中に兵役につき、対日本の焦土化作戦に関与してした。東京大空襲を実行した現場責任者のルメイの考え方、マクナマラ本人の考え方についても、子細に証言しており、興味深い。彼が原爆投下についても踏み