草原など自然が豊かな場所やリゾート施設内で、米国製の立ち乗り電動二輪車「セグウェイ」を使ったガイドツアーが好評だ。徒歩やマウンテンバイクと違って疲れないことや、案内を楽しみながら眺めのいい風景を満喫できる爽快(そうかい)感が大きな魅力。国内では公道を走れず肩身の狭い乗り物だが、思わぬ使い勝手の良さが認められた格好だ。本格普及には課題が残るものの、トヨタ自動車も同様の乗り物を開発。立ち乗り電動二輪車への注目度はじわじわと高まっている。(安田幸弘) 北海道のとかち帯広空港から車で約1時間。日高山脈と十勝平野の境に位置する「十勝千年の森」で昨春から、セグウェイガイドツアーが始まった。約400ヘクタールのこの森で自然体験プログラムやチーズ作りなどを営むランラン・ファーム(北海道清水町)の企画だ。 参加者は、セグウェイの「運転」を30分ほど練習した後、ツアーをスタート。森の自然についてガイドの解説を