→紀伊國屋ウェブストアで購入 「泥つきの掘りたて根菜もろもろ詰め合わせ」。選りすぐられても、磨きをかけられてもいない。食べてみないことには、うまいかまずいかもわからない(なかには有毒なものもあるかもしれない)。泥つきだから、種にもなるので育てることもできる。とにかく、いろんなものを一度に味わえる。ただし味見するだけなので、おいしさを堪能するところまではいかない。 こう、まえがき「雑誌の妙」にはある。「何が入っているか、開けてのお楽しみ」、それが雑誌というものだと。『婦人之友』『実話時代』『新青年』『犯罪科学』『面白倶楽部』『笑の泉』『丸』『平凡』『あまとりあ』『宝島』……こうしてタイトルを書き出していくだけでも楽しい。さまざまなジャンルの雑誌を読む、というこのエッセイも、もとは、本書の版元でだされている文芸雑誌で連載されていたもの。掲載号と同じ月の号の雑誌がセレクトされていたのだろう。三年
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