今年8月に発表された岡田拓郎のソロアルバム『Betsu No Jikan』。そのリリース記念ライブが終わった、やや落ち着いた時期に、岡田拓郎へのインタビューを行なった。本稿はそこで話したことをふたつに分けたうちの一本だ。 アルバムの音楽を紐解いたり、ライブのレポートを綴ったりするために話を伺うのではなくて、少し立ち止まってみて感じたり、考えたりしてきたことを、ゆっくりと伺いたい、という心持ちでインタビューには臨んだ。その結果として、一度で掲載する記事では収まらないボリュームの話になった、という次第だ。 今回のライブも含めて、ミュージシャン、ギタリストとしての岡田拓郎がいまいる場所と、かつていた場所をめぐる話からはじまる。それは、ライブで新鮮な聴取体験をもたらした、モチーフがあるなかでのインプロビゼーション(即興演奏)、その演奏の背景にあることを丁寧に伝える話でもある。そして、正統的な響きを
![岡田拓郎にとって、音楽はどんなところから生まれ出るか?即興演奏とジャズ、ギター、言葉をめぐる対話 | CINRA](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/72491939ae00108e7922e08126d635cf0c14e0b2/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fformer-cdn.cinra.net%2Fuploads%2Fimg%2F2022%2F85d7f04404e80e437ab6893162c4a313fdf0ac411.jpeg)