コノシロ(鰶・鮗・鯯・鱅、学名: Konosirus punctatus)は、ニシン目ニシン科に分類される魚類である。東アジアの内湾に生息する海水魚で、食用に漁獲される。 分布・生息域[編集] 東北地方南部以南の西太平洋、オリガ湾(英語版)以南の日本海南部、黄海、東シナ海、南シナ海北部に広く分布し[1]、内湾や河口の汽水域に群れで生息する。大規模な回遊は行わず、一生を通して生息域を大きく変えることはない。 形態・生態[編集] 成魚は全長25センチメートルほどで、体は木の葉のように左右に平たい。口先は丸く口は小さい。背中側は青緑色で腹側は銀白色をしている。体の上半分には小さな黒い斑点が点線状にたくさん並び、鰓蓋の後に大きな黒い斑点が一つある。また、背びれの最後の軟条が糸状に長く伸びるのが特徴で、生息域が重なるサッパなどと区別できる。 春から秋には内湾でも塩分濃度が低い河口域に棲み、冬には湾口