著名人の方の自殺が報道されたとき、悲しみとともに動揺を抱える人も少なくないのではないでしょうか。今、マスメディアの自殺報道に影響されて自殺が増える「ウェルテル効果」が懸念されています。 残念ながらセンセーショナルな報道はいまだに目立ちます。例えば先日も自殺を「よくないこと」とする発言が著名人の方からありましたが、遺された方々をさらに追い詰めてしまう可能性のある言葉だと感じます。「助けられなかった」という後ろめたさから、自らの悲しみを語りづらいという話を、私はご遺族から度々耳にしてきました。「よくないこと」というレッテルは、さらにその言葉を封じてしまうでしょう。 今、何かしらの苦しい思いを抱えている人にとって、報道が自殺という選択肢の”引き金”にならないよう、私たちは何に配慮すべきなのか。Dialogue for PeopleのYouTubeチャンネルで、荻上チキ氏がWHOの「自殺報道ガイド