東京電力の清水正孝社長は13日、東電本店では1カ月ぶりとなる記者会見を開いた。福島第1原子力発電所の事故や、政府が国際的な評価に基づく事故評価を最悪の「レベル7」に引き上げたことなどについて経緯を説明。事故発生後、清水社長が、公の場に登場するのは、今回で3回目。これまでの会見では、事故収束までの工程や賠償問題についての言及はない。東電経営陣に対し地元、国際社会などからの不信感が強まるなか、今後の道筋をどう示せるかに注目が集まった。 ≪会見の定刻は15時ちょうど。出席者は清水社長と、電力流通本部長の藤本孝副社長、原子力・立地本部長の武藤栄副社長ら。定刻の1分前に会場入りした3人の表情は堅く、清水社長の口は真一文字に結ばれたまま。広報による定刻を知らせるアナウンスがあり、出席者の紹介後、清水社長は会場に向けて一礼。会見は始まった≫ 清水社長「東京電力の清水でございます。被災者の方々に衷心より、