「魅力的だが本物の強さがない」 アーセン・ベンゲル率いるアーセナルは、2004年の前回リーグ優勝以来、そう言われるシーズンが続いていた。しかし今季は、優勝が現実的と言われる中で開幕3カ月目を迎えることになった。 同時にチームでは、「本物のストライカーではない」と言われてきたアタッカーが、優勝候補の1トップとして信憑性を高めている。センターFWとして先発が増えているセオ・ウォルコットだ。 昨季までのウォルコットは、華麗なパスサッカーで格下に圧勝する一方で強豪対決では結果を出せないアーセナルを象徴するような選手だった。快足ストライカーとして台頭したサウサンプトンから引き抜かれたのは、16歳だった'06年1月。マイケル・オーウェンの再来としてイングランド全土から期待を寄せられたが、フィジカル不足でもスピードを生かしやすい持ち場として与えられた右ウィングで、しかしトップクラスに成長し切れないまま9
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