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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (8)

  • 米西部で地震~断層の動き方を知る

    サンアンドレアス断層付近の岩石圏と地殻の断面図。 Illustration by De Agostini/Getty Images アメリカ、カリフォルニア州の8月24日未明、サンフランシスコの北方、ナパバレー付近を震源とした地震が発生した。ワインの名産地、ナパバレーでは古い建物の倒壊や火災が相次ぎ、多数の負傷者が出た。震源の深さは10キロ、マグニチュードは6.0と推定される。カリフォルニア州には巨大地震の巣として有名なサンアンドレアス断層が走っているが、24日の地震もその断層から分岐した断層群の周辺で発生している。他の環太平洋地域同様、海洋プレートと大陸プレートがぶつかり合うカリフォルニア州北部は、断層が非常に多く、地震の多発地帯となっている。 今回の地震では、サンフランシスコからサクラメントにかけての範囲で揺れを観測。1989年に発生したマグニチュード6.9のロマ・プリータ地震以来、カ

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    hikabu
    hikabu 2024/02/15
  • 世界最大の火山が覆る、日本東方沖の「タム山塊」

    かつて、米国ハワイ州にある面積5200平方キロメートルのマウナロア山は世界最大の火山と言われていた。しかし2013年に発表された論文で、日の東の海底にマウナロアをはるかにしのぐ、面積約30万平方キロメートルという世界最大どころか太陽系最大級の火山があると報告された。(参考記事:「太平洋の海底で世界最大の火山を発見か」) ところが、その論文の著者がタム山塊を再び調査したところ、どうもこれは単一の火山ではないようだという結論に達した。最新の論文は、7月8日付で科学誌「Nature Geoscience」に発表された。 「大変素晴らしい。科学とは、来こうであるべきです」。米オレゴン州にある米海洋大気局(NOAA)太平洋海洋環境研究所の海底地質学者ビル・チャドウィック氏は言う。「証拠が指し示す方向へ行ってみることです。たとえその証拠が、これまで自分の信じていたことと矛盾するとしても」。なお、氏

    世界最大の火山が覆る、日本東方沖の「タム山塊」
  • 【解説】大発見? 宇宙最初の星を観測、真相は

    宇宙で最初に生まれた星々のイメージ。(ILLUSTRATION BY N.R.FULLER, NATIONAL SCIENCE FOUNDATION) 夜空を見上げると、星はいつでもまたたいている。しかし、宇宙は常に星の海だったわけではない。はるか遠い過去の宇宙に目を凝らす科学者たちは、今回、宇宙で最初に生まれた第一世代の星々「ファーストスター」の火が灯ったのは、宇宙の誕生時のビッグバンから約1億8000万年後だったとする研究成果を3月1日付けの科学誌「ネイチャー」に発表した。 科学者たちは数十年前からファーストスターの痕跡を追いかけて競争を繰り広げていた。EDGESというプロジェクトが新たに検出したのは、ファーストスターの光が、原初の宇宙を満たす水素ガスと相互作用を始めたときに生じる電波信号だった。(参考記事:「宇宙で最初に生まれた星、ファーストスター」) この信号が精査に耐えるものなら

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    hikabu 2018/03/19
  • 太陽から奇妙な放射線、原因は裏側にあった

    NASAのフェルミ・ガンマ線宇宙望遠鏡は、太陽の裏側で発生したフレアに伴うガンマ線を3回にわたって記録した。(解説は英語です) NASAの宇宙望遠鏡どうしの連携により、地球からは見えない太陽の裏側で発生したフレアに伴うガンマ線が、太陽のこちら側で初めて観測された。太陽フレアに伴って放出された物質が地球に飛来すると、壮麗なオーロラが見られる一方、人工衛星を損傷したり、電力網に大きな被害を与えたりすることもある。今回の観測結果は、太陽から大量の物質が噴出する現象の解明に役立つことが期待される。(参考記事:「最大級の太陽フレア、地球への影響は?」) 2008年に打ち上げられたフェルミ・ガンマ線宇宙望遠鏡は、その名のとおりガンマ線を観測するための天文衛星だ。ガンマ線は光の中で最もエネルギーが高く、ブラックホールや死にゆく星の爆発など激しい天文現象に伴って放出される。(参考記事:「アンドロメダ銀河が

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    hikabu 2017/02/28
  • 謎の古代文明の遺跡、最後の悲劇物語る遺物が続々

    「死者の姿」に見える彫刻の付いた器。考古学を学ぶ大学院生のアナ・コーエン氏が、発掘現場の中央部で作業を進める。ここから石でできたコンドルを囲むように儀式用の器が見つかった。(PHOTOGRAPH BY DAVE YODER, NATIONAL GEOGRAPHIC) まだ謎が多く、文明の名前も定まっていない先コロンブス期におけるホンジュラスの古代都市の遺跡から、貴重な石の遺物がこの数カ月でいくつも発見された。米国とホンジュラスの合同考古学者チームが、「ジャガーの街」と呼ばれる現場の中央にある大きな土塁の基礎部分から、200以上の彫刻物を発見したのだ。(参考記事:「中米ホンジュラス 密林に眠る伝説の都」) 遺物は同国東部のカタカマス近郊にある研究所にヘリコプターで運ばれていった。遺物の研究・保管のため、先ごろ開設された施設だ。(参考記事:「謎の古代文明の遺跡、ホンジュラス政府が保護へ」) 「

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    hikabu 2016/02/16
  • 第1回 恐竜化石は「歩いて探す」

    恐竜化石の発掘調査に参加するモンゴル人は、ニックネームをつけるのが好きだ。私もこれまで「ザラ」「ファルコンズ・アイ」「ウォークマン」の3つのニックネームをもらっている。 「ザラ」はモンゴル語で、ハリネズミのこと。どうも、私が頭を洗った後、髪の毛が逆立った様が、ハリネズミに似ているらしい。自分ではわからないが、顔もそっち系なのだろうか・・・。 「ファルコンズ・アイ(ハヤブサの目)」は、私がよく化石を見つけることからつけられたニックネームだ。ただ、時によって、「イーグルズ・アイ(鷲の目)」や「ホークス・アイ(鷹の目)」と呼び名が変わったりするので、どの猛禽類かはあまり重要ではないようだ。 自分で言うのも変だが、確かによく見つける方だと思う。その理由の1つに、身長の低さがあると私は考えている。国際調査になると欧米の研究者が参加するが、みんな背が高い。化石を発見するにはもちろん経験が必要だが、背の

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    hikabu 2015/02/22
  • 砂糖の誘惑、その甘くない現実

    肥満や糖尿病などの病気の一因とされている砂糖。人間を魅了してきた歴史をたどるとともに、米国で大きな問題となっている砂糖と健康の関係を探る。 文=リッチ・コーエン/写真=ロバート・クラーク 今から7年前のこと。米国南部ミシシッピ州の町、クラークスデールにあるカークパトリック小学校は、コーラやスナック菓子の自動販売機、そして揚げ物を作るフライヤーを一斉に撤去した。校内から運び出された機材は、ほかの不用品と一緒に校舎の裏に積み上げられた。 クラークスデールではこの年、肥満、糖尿病、高血圧、心臓病を抱える住民の割合が全米で群を抜いて高いことが発覚。かつて初期の黒人音楽「デルタ・ブルース」の黄金時代を築いた伝説の地は、米国の健康不安を象徴する町になった。 一部の専門家は、その元凶を砂糖とみている。砂糖はこの町と深い関係がある。住民の祖先の多くは、アフリカから連れてこられ、砂糖生産に従事した黒人奴隷な

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    hikabu 2013/08/06
  • 第1回 掲載決定は「グッド」の一言

    ――最初に岩合さんの写真がセレンゲティ国立公園の特集とともに『ナショナル ジオグラフィック』誌の表紙に掲載されたのは1986年5月号です。これはどういういきさつで掲載されたのですか。 1974年ごろ、南極に行っていたときに、あるカメラマンと知り合ったんです。南米最南端の町、ウシュアイアから南極半島へ出る船に彼は雇われていたんですが、何度かその船で往復するうちに仲良くなりましてね。 ロバート・ヘルナンデスというそのカメラマンが、後に『ナショナル ジオグラフィック』誌の編集者になったんです。僕がセレンゲティへ行く前の年でした。 その知らせをもらって、これは好都合だと手紙を書いたんです。「アフリカへ行くから、僕の写真を『ナショナル ジオグラフィック』で使ってよ」と。 すると「とんでもない」という返事が来ました。それも、便箋5枚くらいで。 「自然の分野、しかも動物の部門は競争が一番激しい。『写真を

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    hikabu 2012/11/18
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