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ブックマーク / www.chem-station.com (38)

  • ピレスロイド系殺虫剤のはなし | Chem-Station (ケムステ)

    Tshozoです。筆者が毎週末カミさんの命令で天井ハタキと全面床磨きと便所掃除で嬉々として床を這いずっているためか、自宅でほとんどゴキブリを目にすることがありません。ところが先日下のフマキラー社製品を「モノは試し」と使ったところ…出ました。そこまでゾロゾロ出たわけではないのですけど。 筆者が気を遣ってかなり清潔にしていたつもりの家でも連中を炙り出すこのパワー。一体何が入っているのか気になったので関係商品とともに調べてみました(上記フマキラー品の開発経緯は雑誌”DIME”のこちらの記事で採り上げられており、おすすめです)。 入っている成分の整理 まず記事を書くにあたり、関西学院大学 理工学部 田辺研究室所属、元住友化学の松尾憲忠博士によるピレスロイド系殺虫剤レビュー(文献1)を参考にいたしました。同氏は住友化学在籍時代に数々の重要な成果を出されており、初学者でもスッと読めて歴史と概要とを把握

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    hikabu 2021/11/24
  • 企業研究者のためのMI入門③:避けて通れぬ大学数学!MIの道具として数学を使いこなすための参考書をご紹介 | Chem-Station (ケムステ)

    一般的な話題 企業研究者のためのMI入門③:避けて通れぬ大学数学!MIの道具として数学を使いこなすための参考書をご紹介 2021/10/13 一般的な話題, 化学者のつぶやき コメント: 0 投稿者: yt01 最近よく耳にするデジタル・トランスフォーメーション(DX)やマテリアルズ・インフォマティクス(MI)。DXやMIの技術を使って製造、研究のあり方を変えようとしているメーカーも増えています。そして新たにDX、MIを学び、現場に導入しようと努力している研究者の方々も多いかと思います。 この『企業研究者のためのMI入門』シリーズでは上記のように新たにMIを学び始めた人に向けた記事を書いてきました。第1回ではMIを行う前提や概要について、第2回ではPythonの参考書について紹介しています。 企業研究者のためのMI入門①:MI導入目的の明確化と使う言語の選定が最初のポイント! 企業研究者の

  • エキノコックスにかかわる化学物質について | Chem-Station (ケムステ)

    Tshozoです。 40年以上前、手塚治虫氏の作品「ブラック・ジャック」でこういう話が載っていました。豪州のある家族から治療を懇願する手紙を受け取ったブラック・ジャックこと間黒男はその田舎町に向かうのですが、彼が当地に着いた時には家族全員既に奇妙な発疹を残したまま息を引き取っていて、トラブル続きで車の燃料も尽きたなかで街に戻るために日夜歩き続けるブラック・ジャックの皮膚にも奇妙な発疹があらわれ…というもので、その背景にディンゴなどの外来種問題や人間の欲深さなどまで織り込んだ名作でした。 その原因が、長さ5cmくらいに変異巨大化した寄生虫、エキノコックス。”ki-mo-chi-wa-rui“を具象化したような、鼠径部のあたりがザワザワする形状で(下図)、上端部のところについている吸盤が目のように見えることがキモい感を増幅。加えて雌雄同体らしく単体で勝手に増えることが出来、キモさ倍増です。多様

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    hikabu 2021/10/17
  • デイヴィッド・マクミラン David W. C. MacMillan | Chem-Station (ケムステ)

    世界の化学者データベース デイヴィッド・マクミラン David W. C. MacMillan 2007/12/16 世界の化学者データベース, 有機化学 有機分子触媒 コメント: 0 投稿者: cosine デイヴィッド・W・C・マクミラン (David W. C. MacMillan、1968年x月x日-)はアメリカの有機化学者である。米プリンストン大学教授 (写真:www.rsc.org)。2021年ノーベル化学賞受賞者。 経歴 1991 グラスゴー大学 卒業 1996 カリフォルニア大学アーバイン校 博士号取得(L.E.Overman教授) 1998 ハーバード大学 博士研究員 (D.A.Evans教授) 1998 カリフォルニア大学バークレイ校 着任 2000 カリフォルニア工科大学へ異動 2004 カリフォルニア工科大学 Earle C. Anthony Professor o

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    hikabu 2021/10/06
  • ベンジャミン・リスト Benjamin List | Chem-Station (ケムステ)

    世界の化学者データベース ベンジャミン・リスト Benjamin List 2011/6/9 世界の化学者データベース, 有機化学, 有機合成 アミノ酸, キラルブレンステッド酸, 有機触媒 コメント: 0 投稿者: Green ベンジャミン・リスト (Benjamin List、1968年1月11日(フランクフルト・ドイツ生まれ)-)は、ドイツの有機化学者である。マックスプランク石炭化学研究所 Director。2021年ノーベル化学賞受賞者。 経歴 1993 ベルリン自由大学 卒業 1997 フランクフルト大学 博士号取得(J. Mulzer教授) 1997-1998 スクリプス研究所 博士研究員 1999-2003 スクリプス研究所 助教授 2003-2005 マックスプランク石炭化学研究所 Group Leader 2005-現在 マックスプランク石炭化学研究所 Director

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    hikabu 2021/10/06
  • 文具に凝るといふことを化学者もしてみむとてするなり⑭: 液タブ XP-PEN Artist 13.3 Proの巻 | Chem-Station (ケムステ)

    化学者のつぶやき 文具に凝るといふことを化学者もしてみむとてするなり⑭: 液タブ XP-PEN Artist 13.3 Proの巻 2021/7/26 化学者のつぶやき, 実験・テクニック, 日常から, 製品情報 オンライン, 授業, 文具, 液タブ コメント: 0 投稿者: Zeolinite, cosine 少し前にペンタブレット「XP-PEN Deco01」を紹介しましたが、もう少しお金をかけると液晶ペンタブレット(液タブ)を購入することができます。今回は液タブがどれほど使えるのか、入門機として有名なXP-PEN Artist 13.3 Proを使って日常の作業が便利になるか試してみました。 液タブとは そもそも液タブとはペンタブレットと液晶ディスプレイが合体したもので、スマホやiPadもタッチパネルディスプレイであり液タブも同じ物かと思われるかもしれませんが、入力方式の違いから成る

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    hikabu 2021/07/27
  • 実験ワイプとタオルをいろいろ試してみた | Chem-Station (ケムステ)

    実験に関する小物や機器を試して動画で紹介しています。シリーズもついに第7弾となりました。 今回は実験室をきれいに保つために欠かせない、ワイパーやペーパータオル・ソフトタオルをいくつか試してみました。 ワイプといえば「キムワイプ」ですが、今回はエントリーされていません。その代わり、勝るとも劣らない純日製品「プロワイプ」がたくさんエントリーされています。 今回紹介するワイプ・タオルはこちら 7-6200-01 アズワンのペーパータオル 1袋(200枚入) 5-5378-01 アイワイプ(i-Wipe) 220×230mm 200枚入 7-7766-03 ペーパータオルホルダー マグネットタイプ  NH-M1 2-1620-05 エリエール プロワイプ ストロングタオルE60 ハンディ100 2-1621-02 エリエール プロワイプ ソフトタオル ホワイトポリ包装 2-1621-30 エリ

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    hikabu 2021/07/10
  • 浜松ホトニクスがケムステVプレミアレクチャーに協賛しました | Chem-Station (ケムステ)

    archives 浜松ホトニクスがケムステVプレミアレクチャーに協賛しました 2021/7/1 archives, Vプレミアレクチャー, お知らせ, 化学者のつぶやき Vプレレク コメント: 0 投稿者: webmaster 現在第3回まで開催されたケムステVプレミアレクチャー(Vプレレク)。ケムステVシンポが複数名の講演者を対象にしているのに対して、Vプレレクでは基1名の講演者にじっくりと化学について語っていただく場として大変好評を得ております。ただし、Vシンポ同様にオンラインコンテンツながら講演謝礼・運営費はそれなりにかかります。無料で提供することを大前提としており、恒常的に続けていくためには協賛企業様の協力が必要となります。 第一回はアズワン、第二回・第三回(第五回も予定)は富士フイルム和光純薬に協賛企業となっていただきました。 今回、第四回を開催するにあたり、浜松ホトニクスに協

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    hikabu 2021/07/09
  • 化学者のためのエレクトロニクス講座~半導体の歴史編~ | Chem-Station (ケムステ)

    このシリーズでは、化学者のためのエレクトロニクス講座では半導体やその配線技術、フォトレジストやOLEDなど、エレクトロニクス産業で活躍する化学や材料のトピックスを詳しく掘り下げて紹介します。 今回は、人類の暮らしを一変させた半導体の歴史を紐解いていきます。 半導体以前 戦後になって半導体が発明される以前は、同様の機能を真空管が代替していました。21世紀の今となってはほとんど姿を消した真空管、ご存じの方がいるとすればかなりのオーディオ通かもしれませんね。まずはそんななじみの薄い真空管ですが、いったいどんな原理で動作するどのような装置だったのか、押さえておきましょう。 そもそも真空管は、かの発明王エジソンが1883年に「エジソン効果」を発見したことに由来します。 エジソン効果とは、彼の発明品でもある白熱電球の中に金属板(プレート)をおいて正電位を印加すると、加熱されたフィラメントから熱電子放出

  • 理系ライターは研究紹介記事をどうやって書いているか | Chem-Station (ケムステ)

    一般的な話題 理系ライターは研究紹介記事をどうやって書いているか 2020/8/27 一般的な話題, 化学者のつぶやき 理系ライター, 科学コミュニケーション コメント: 0 投稿者: spectol21 今回は、プロの理系ライターの寒竹泉美さんからご寄稿いただきました! トピックもズバリ “どうやって研究紹介記事を書いているか” ということで、どのようなことを考え、気をつけながら文章を練り上げているか紹介いただけました。化学啓蒙を一つの大きな活動としているケムステとしても、大変参考になるお話です。 寒竹さんは、理系ライター集団 チーム・パスカルに所属されており、来週の8月31日に開催される第9回ケムステVシンポ「サイコミ夏祭り」にも講演者としてご登壇いただきます! 参加無料・時間差視聴可、どこからでも参加できます。登録して損なしです! 講演では、以下の話以外にも様々なお話をうかがえます。

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    hikabu 2020/08/28
  • なぜ電子が非局在化すると安定化するの?【化学者だって数学するっつーの!: 井戸型ポテンシャルと曲率】 | Chem-Station (ケムステ)

    一般的な話題 なぜ電子が非局在化すると安定化するの?【化学者だって数学するっつーの!: 井戸型ポテンシャルと曲率】 2020/8/17 一般的な話題, 化学者のつぶやき 化学者だって数学するっつーの!, 数学, 波動関数, 量子化学 コメント: 0 投稿者: やぶ [latexpage]記事では、量子化学の基礎を数学の視点から紐解くために、 最も簡単な系である一次元井戸型ポテンシャルのシュレディンガー方程式についてお話しします。 シュレディンガー方程式が、波動関数の曲率と系のエネルギーをつなぐ式であることを基的な考えとして、量子力学ではエネルギーが飛び飛びの値をとる理由、 軌道のエネルギーが大きくなるにつれて軌道に節が増える理由、さらには電子が非局在化すると安定化する理由について迫ります。 前回のおさらい: 時間に依存しないシュレディンガー方程式とは 前回の記事で波動関数が定常波である

  • 「極ワイドギャップ半導体酸化ガリウムの高品質結晶成長」– カリフォルニア大学サンタバーバラ校・Speck研より | Chem-Station (ケムステ)

    化学者のつぶやき 「極ワイドギャップ半導体酸化ガリウムの高品質結晶成長」– カリフォルニア大学サンタバーバラ校・Speck研より 2020/7/20 化学者のつぶやき, 海外研究記 大学院留学, 材料化学, 留学 コメント: 0 投稿者: kanako ケムステ海外研究記の第39回はカリフォルニア大学サンタバーバラ校(UCSB)材料科学科のPhD課程に在籍されている伊藤剛輝さんにお願いしました。 伊藤さんは、日で修士号を取得後、数年間企業に務められ、その後アメリカのPhD課程に進学されました。留学先ではSpeck研究室に所属され、半導体材料である酸化ガリウム(Ga2O3)の結晶成長に取り組まれています。インタビューでは、材料科学分野屈指の名門校であるUCSBでの研究の様子や、社会人を経てからのPhD留学というご経験について語って頂きました。 どうぞ、お楽しみください! 留学先ではどのよう

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    hikabu 2020/07/22
  • 化学者のためのエレクトロニクス入門① ~電子回路の歴史編~ | Chem-Station (ケムステ)

    一般的な話題 化学者のためのエレクトロニクス入門① ~電子回路の歴史編~ 2020/6/29 一般的な話題, 化学者のつぶやき, 日常から エレクトロニクス, 半導体, 電子工学 コメント: 0 投稿者: berg 「化学者のためのエレクトロニクス入門」シリーズでは、今や私たちの日常生活と切っても切れないエレクトロニクスを、化学の視点から掘り下げます。日語では電子工学と訳され、化学の「化」の字もないエレクトロニクスが、実は化学と密接に関連していることをお伝えします。さらには身近なカーボンナノチューブやグラフェンナノリボンなどのナノカーボン材料や、有機半導体、分子エレクトロニクスをはじめとする化学のホットなトピックが今後いかにエレクトロニクスへ応用できるのか等々、ご紹介できればと思います。ゆくゆくは エレクトロニクス関連の企業情報など、就活生必見の基礎知識も盛り込んでいく予定です。 連載初

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    hikabu 2020/06/30
  • 自宅での仕事に飽きたらプレゼン動画を見よう | Chem-Station (ケムステ)

    一般的な話題 自宅での仕事に飽きたらプレゼン動画を見よう 2020/4/21 一般的な話題, 化学者のつぶやき, 日常から Virtual Conference, Virtual Lecture, コロナ, 動画, 英語 コメント: 0 投稿者: Gakushi コロナウイルスの影響で日でもホームオフィスが広がってきましたね。ホームオフィスに入って私はもうほぼ一か月がたちましたが、はじめは全然集中できませんでした。そんな時、気晴らしに役立ったのが、Youtubeに上がっている講義や学会の動画でした。そこでこの記事では、これまでにネットに出回っているプレゼン動画を集めてみました。疲れて仕事のやる気がなくなった時はこちらに挙げたような動画を見てみてください。英語のリスニングを鍛えたり、どのようにプレゼンしているのかを注意しながら見ればプレゼンの練習にもなります。今回の一件でこれからたくさんの

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    hikabu 2020/04/21
  • 高純度フッ化水素酸のあれこれまとめ その1 | Chem-Station (ケムステ)

    一般的な話題 高純度フッ化水素酸のあれこれまとめ その1 2019/8/30 一般的な話題, 化学者のつぶやき フッ化水素酸, 高純度 コメント: 0 投稿者: Tshozo Tshozoです。 どっかの国とあっちの国とで色々やってますが、そのドタバタの理由の1つであるフッ酸(含水フッ化水素・hydrofluoric acidと無水フッ化水素・Anhydrous hydrofluoric acid)。既にZeolinite殿によってその背景と概要(リンク)がうまくまとめられているほか、化学/化学工学系で最も重要なこちらのblogで政治背景も含めて紹介されたりしていますが、過去に筆者に起きた諸々の事々を十二分によく思い出したうえで自分の勉強も含めてもう少しこの材料に絞り化学寄りにまとめてみようと思いました。 【フッ化水素の歴史と概要】 ここは抜粋だけ。フッ化水素はスウェーデンのヴィルヘルム・

  • ガラス器具の洗浄にも働き方改革を! | Chem-Station (ケムステ)

    働き方改革が叫ばれ始めた世の中ですが、筆者の置かれた環境は変わるどころではないようで、時代に取り残されております。 しかしながら少しでも研究室の学生さんには良い環境を提供することで、よりよい成果を出してもらいたいなと日々考えております。そんな折り関西学院大学理工学部化学科 山田英俊研究室の方より、凄く便利なツールをご紹介いただきましたのでご寄稿を依頼してみました。ケムステ読者の皆様も是非参考にしてみて下さい。 化学実験は楽しいのでついつい沢山やってしまいがちですよね。それはいいんですけど、なんと言っても面倒くさいのが使い終わったガラス器具の洗い物。筆者も学生時代に大きなバケツに山盛りになった器具を洗うのが一日の中で結構な時間をっていたのを思い出します。最近では器具の自動洗浄機などもあるようですが、我が研にあるやつは大きめの器具が少し洗えるかな程度で事実上あまり役にたっておりません。企業の

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    hikabu 2019/07/29
  • 周期表の歴史を振り返る【周期表生誕 150 周年特別企画】 | Chem-Station (ケムステ)

    一般的な話題 周期表の歴史を振り返る【周期表生誕 150 周年特別企画】 2019/5/10 一般的な話題, 元素の基と仕組み, 化学者のつぶやき メンデレーエフ, 周期表 コメント: 0 投稿者: やぶ 1869 年にドミトリ·メンデレーエフが周期表を提案してから、150 年が経ちました。これを記念して、メンデレーエフの功績と周期表の発展の歴史を振り返ってみようと思います。 2019年は周期表生誕150周年! 2019年は化学界において、とっても重要な記念すべき年なのですが、みなさんご存知でしょうか。そうです。ドミトリ·メンデレーエフが1869年に周期表を提案してちょうど150年目にあたるのが、この2019 年です (関連記事: 今年は国際周期表年!)。 Twitter や Facebook の化学系アカウントをフォローしている人ならば、 #IYPT2019 なるハッシュタグを目にする

  • 学術論文を書くときは句動詞に注意 | Chem-Station (ケムステ)

    動詞の後に副詞や前置詞などが付く 句動詞 を使いこなすのは難しいものです。英語などの会話では、2-3語から成る句動詞(phrasal verb)がよく使われますが、もとの動詞と違う意味になることも多い上、より広い意味で解釈されることもあるので、誤った意味に取られる可能性もあります。そのため、学術論文では句動詞より、単体動詞(single verb)を使うほうがよいとされているのです。 句動詞と単体動詞の違い 例えば、「carry」という単語は、「何かをある場所から別の場所に運ぶ」ことを意味します。そして、「out」という単語には、「ある場所から出て行く、どこかから一定の距離離れている、明らかになる、終わる」など、いくつかの意味があります。しかし、この2つがつながって「carry out」という句動詞になると、それは「実行する、成し遂げる」という、別の意味になります。 また、句動詞になること

  • 室温で緑色発光するp型/n型新半導体を独自の化学設計指針をもとにペロブスカイト型硫化物で実現 | Chem-Station (ケムステ)

    研究では、非結合性軌道の作るドーピングに適したエネルギー準位と超周期構造を構築することで発現するバンドの折りたたみを用いることで、来は間接遷移型の物質のバンドギャップを意図的に直接遷移型へと設計することで、緑色で効率よく発光する半導体の探索を行いました(図2)。 実際に第一原理計算を用いたスクリーニングを行ったところ、ペロブスカイト型の結晶構造を有するAEHfS3(AE=Ca, Sr, Baなどのアルカリ土類金属)が目的に適した電子構造を有することがわかりましたので、実際に試料作製を行いました。SrHfS3に適した不純物のドーピングを行うことで、p型・n型どちらの極性も示すこと、さらに室温でも明るい緑色発光を示すことを見いだし、実験的に研究で提案した化学設計指針の有効性を立証しました(図3)。今回開発した新規半導体をもとに、今後は単結晶薄膜を用いたpn接合を作製することで、高効率な次

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    hikabu 2019/04/26
  • 単一分子の電界発光の機構を解明 | Chem-Station (ケムステ)

    スポットライトリサーチ 単一分子の電界発光の機構を解明 2019/4/20 スポットライトリサーチ, 化学者のつぶやき STM発光, 単一分子分光, 物理化学 コメント: 0 投稿者: spectol21 第194回のスポットライトリサーチは、理化学研究所Kim表面界面科学研究室で研究員を務められていた、三輪邦之(みわ くにゆき)さんにお願いしました! 三輪さんは現在も客員研究員として理化学研究所に携わりながら、拠点を移しアメリカで博士研究員をされています。 金研究室は、表面・界面に置かれた単分子を、徹底的に工夫を重ねて世界最高の精度を誇る走査トンネル顕微鏡(Scanning Tunneling Microscope: STM)装置を構築し、極めて精力的に研究を展開されています(参考文献:Imada et al., Nature 538, 364–367 (2016),  Kazuma e

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    hikabu 2019/04/20