布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。 飯塚事件の再審棄却決定を下した裁判官平塚浩司は、鑑定写真には上部にカットされる工作があり、犯人とされた久間三千年さんとは違うDNA型を示すバンドがあることなどを新証拠に再審開始を求めた弁護団に対して「再鑑定や実験に基づかない推測だ」として訴えを退けたが、この最もらしい判断には、幾重ものごまかしがあって、裁判官の犯罪行為だ、と俺は思っている。 この飯塚事件でDNA鑑定をしたのは、あの足利事件と同じ警察庁の科警検で、同じ人物だ。足利事件のDNA鑑定は「当時は未熟な技術だったゆえに不正確だった」とされたが、違う。菅家さんの型に似せる、何らかの工作を行った不正だ。理由は、鑑定資料の隠滅にある。何千回も鑑定が出来る資料を、総て使い果たした、と言う科警検の弁解は信用出来ないからだ。再鑑定をすれ