昨今、「フリーエネルギー」(永久機関:エネルギーの補給なくしても永遠に動き続ける)という言葉をよく耳にする。 物理学における「エネルギー保存の原則」に従えば、入力よりも出力が大きいことや、無から有を作り出すことは、少なくとも地球上では“あり得ない”はずだった。 ■ケシュ博士のマグラブ装置、その実態は!? フリーエネルギーという言葉自体は以前から存在していたのだが、巷に出回り始めて注目を集めることになったキッカケは2015 年10月、ベルギー・ブリュッセル在住のイラン人、M・T・ケシュ博士によって創設されたケシュ財団が永久機関と主張する「マグラブ装置(MAGRAVS)」のブループリント(設計図)を全世界に向けて一般公開したことだろう。 問題のマグラブ装置は、主にナノコーティングの上にガンズコーティング(GANS=GAs in Nano Solid state)が施された銅線で構成される。その