3・11後、この国は大きく変わった。 多くの命が理不尽に失われ、そして原発事故で汚染された国土の一部は今も人が立ち入ることのできないままだ。一方で、「原発」という問題から多くの人が生活の在り方を見直し、経済活動のみが最優先される価値観も転換を迫られた。 また、それまで政治について声を上げなかった人々が初めて声を上げ、街頭に繰り出すようにもなった。直接民主主義の行使へのハードルは下がり、それはデモなどといった形で、この国の風景を確実に変えている。 さて、そんな3・11以降、変わった人も多くいる。それまでデモなんて「怖い」と思ってたのに、今は思い切り主催している人。地域の人たちと放射能測定の活動を始めた人。「少しでもおかしいと思ったことにはおかしいと言うようにした」という人もいる。原発事故以前、「嫌だな、怖いな」と思いながらも何もしなかったことへの反省からだ。 一方で、あれだけのことがあったの