11月の大阪市長選へのくら替え立候補を示唆する橋下徹知事は7日、記者会見で、平松邦夫市長との直接対決に反対する府内の首長連合主催のシンポジウムに出席するにあたり、「平松市長と方向性がまとまれば知事は辞職しない」と述べた。方向性一致の「落としどころ」として、平松市長も賛成する大阪市の特別自治市化のエリアを大阪市域だけでなく、府域全体に広げることを挙げた。 橋下知事は、11月27日の市長選に合わせて知事を辞職し、他に適当な候補者がいなければ市長選に立候補すると明言しているが、知事選出直し立候補、いずれの選挙にも立候補しないという選択肢も否定していない。平松市長の動向によっては、ダブル選を取りやめ、来年2月の任期満了まで「続投」もありえると言及したのは初めて。 特別自治市は全国の政令市長で作る指定都市市長会議が昨年、提案した制度で、大都市が一元的に行政サービスを提供できるよう都道府県と同格の権限