「ケルベロス」(P4)、「ステュクス」(P5)と名付けられた冥王星の衛星。ほかに「ニクス」、「ヒドラ」、「カロン」の3衛星がある(NASA、SETI研究所など提供) 【ワシントン=中島達雄】2011年と12年にハッブル宇宙望遠鏡が発見した、冥王星の衛星の名称を募集していた米民間団体「SETI研究所」は2日、それぞれ「ケルベロス」「ステュクス」に決まったと発表した。 国際天文学連合(IAU)に承認された。 ケルベロスは三つの頭を持つ冥界の番犬、ステュクスは現世と冥界を隔てる川で、いずれもギリシャ神話に登場する。冥王星はほかに三つの衛星がある。 同研究所がインターネットで名称を募集したところ、1位は「バルカン」だった。米SFドラマ「スター・トレック」に登場するミスター・スポックが生まれた星の名前だが、IAUは過去に別の惑星候補がバルカンと呼ばれていた経緯などを考慮し、この名称を見送り、2位のケ
解雇したい人間を押し込め、じわじわと追いつめる「追い出し部屋」。これは、民間企業だけではなく、公的機関である「大学」にも存在する。 その場所は、「教職員研修室」の名で呼ばれていた。名古屋女子大学文学部教授として教鞭をとっていた谷口富士夫(たにぐちふじお)さん(55)は昨夏まで、この「部屋」で、日本漢字能力検定の過去問を解かされ、何度もリポートを書かされ、文章作成などの業務を行っていた。当時を振り返って谷口さんはこう言う。 「いつ何をさせられ、今後どうなるかわからない状態…。心理的に追いつめられていました。まさに追い出し部屋です」 学園の法人本部から突然呼び出しを受けたのは一昨年6月。指示通り、本部がある汐路(しおじ)学舎の会議室に行くと、事務方の中間管理職の男性からこう告げられた。 「漢字能力検定の1級と2級の過去問題を解くように」 学生による授業評価アンケートの結果が低かったため、
2008年1月27日、メディアとの"共犯関係"はここから始まった。あれからまだ5年半・・・ 〔PHOTO〕gettyimages 取材・文/ 松本創(ジャーナリスト) 【第4回】はこちらをご覧ください。 真面目で優秀で職務に忠実な記者たち 「平松(邦夫・前大阪市長)さんの頃に比べて、橋下(徹・市長)さんへの追及が弱いのは確かだろうけど、じゃあ以前は現場の記者たちが大阪市政や市長に対して、ジャーナリスティックな鋭い批評や論考を書いてたかというと、それは平松さんの頃もなかったですよ。 現場の記者はやっぱり取材対象を追いかけ、新しい動きや情報をとらえて記事にしていくのが仕事。いくら不要だと思っても、会見があれば出ざるを得ないし、上から『これを聞け』と言われれば質問するでしょう。 どんな視点で取材し、どういう切り口でニュースにするかという編集方針とか、論説・批評みたいなことはデスクなり論説委員の仕
生活保護の「改正」に反対するデモで。 この連載でずーっと触れてきた「生活保護改正案」だが、6月26日、参議院で安倍首相に対する不信任決議が成立し、「廃案」となった。 まずは問題だらけの「改正案」が廃案となったことに、ほっとしている。何度も触れてきた通り、改正案は水際作戦の合法化や扶養義務を強化するような方向が強く打ち出され、「最後のセーフティネット」に大穴が空いてしまうようなものだったからだ。 が、ほっとしてばかりもいられない。今後、さらにひどい形で改正案が出てくる可能性は非常に高いからだ。 しかし、今は廃案を喜びたいと思う。そして改正案が廃案となった背景には、しつこく院内集会やデモを繰り返して来た「運動の力」もあると、信じたい。というか、「これは私たちが廃案にしたのだ!」くらい思わないとやってられないってもんだ。ということで、とりあえずは一人、猫2匹とともに祝杯を上げようと思う。 また、
ウナギの稚魚であるシラスウナギのことしの漁獲量は、乱獲による資源の減少によって過去最低に落ち込み、取り引き価格は5年前の3倍以上に高騰していることが水産庁のまとめで分かりました。 国内で消費されるウナギの大半は稚魚のシラスウナギを養殖したものですが、シラスウナギは乱獲によって減少が続いています。 水産庁によりますと、ことし養殖業者が確保したシラスウナギの量は12.6トンと、去年より21%減少していたことが分かりました。 このうち国内での漁獲量は5.2トンと、不漁が深刻だった去年よりもさらに42%減少し、今の方式で統計を取り始めてから過去最低に落ち込みました。 このためシラスウナギの取り引き価格は一段と上昇し、水産庁が業界団体に聞き取りを行ったところ、1キロ当たり248万円と去年よりも33万円高く、5年前の3倍以上に高騰していることが分かりました。 ウナギを巡っては、野生生物の専門家などでつ
民主党の海江田万里代表は2日夜、現職2人の擁立を決めていた参院選東京選挙区(改選数5)の候補者を鈴木寛氏に一本化すると発表した。公認を取り消された大河原雅子氏は無所属で立候補する意向を表明。民主党の一部は大河原氏を支援する考えで、東京選挙区は事実上の分裂選挙となる。 参院選特集ページはこちら 海江田氏は2日夜、党本部で細野豪志幹事長、輿石東参院議員会長らと対応を協議した。都議選で共産党を下回る第4党に転落した結果を踏まえ、共倒れを避ける必要があると判断。先週末に党独自で実施した情勢調査で優位に立った鈴木氏を擁立し、大河原氏の公認取り消しを決めた。 その後、海江田氏は記者団に「苦渋の選択をした。大変厳しい選挙情勢なので、党のすべての組織を鈴木さんの必勝に向ける」と説明。細野氏が大河原氏に電話で「申し訳ないが、鈴木さんに一本化したい」と伝えたという。 大河原氏は2日夜、都内で記者会見し、「納得
エジプト・ギザのカイロ大学近くで2日、ムルシ大統領支持を叫ぶ人々=APエジプトのアレクサンドリアで2日、ムルシ大統領の演説に耳を傾ける反政権派の人々=ロイターカイロ近郊で2日、ムルシ大統領のポスターを掲げる大統領の支持者=ロイター。ポスターには「正当性にかわるものはない」と書かれているカイロ大学周辺の地図 【カイロ=神田大介】ムルシ大統領の辞任を求めるデモが続くエジプトの首都カイロで2日夜、大統領支持派が20万人規模のデモを組織した。支持派は反政権デモや軍の介入に反発しており、緊張が高まっている。ロイター通信によると、支持派のデモが行われていたカイロ大学付近を何者かが銃で襲撃し、16人が死亡、200人がけがをした。他にも各地で支持派と反政権派の衝突があり、少なくとも7人が死亡。死者は計23人に上ると見られる。 AFP通信によると、カイロ大近くでの支持派デモに参加していた人は、同通信に電
紙面で読む「戦後日本の『物語』を再検証したい。都合のいい物語を流布させることが、権力の源泉ですから」=西田裕樹撮影 白井聡さん=西田裕樹撮影 白井聡さん=西田裕樹撮影 「新しい国へ」「グレートリセット」と語気を強める政治家が拍手を浴びる、戦後68年目の夏。私たちは「何か」を、なかったことにしたがっているようだ――いったい、何を? そして、なぜ? 戦後日本が大切に紡いできた「平和と繁栄」の物語の読み直しに挑んでいる、社会思想史家の白井聡さんに聞いた。 ――歴史認識をめぐって、みんなが言いたいことを言うようになっています。「タガが外れた」感がありますが、これまで何が、日本社会のタガとなっていたのでしょう。 「それは、戦後日本を象徴する物語たる『平和と繁栄』です。『中国や韓国にいつまで謝り続けなきゃならないのか』という不満に対して、『これは遺産相続なんだ』という説明がされてきました。遺産に
吸い殻がないか、トイレのバケツの中まで調べる大阪市水道局の巡視チーム=6月6日、大阪市福島区海老江5丁目、川田惇史撮影営業所の見取り図を確かめながら、抜き打ち調査をする大阪市水道局の巡視チーム=6月6日、大阪市福島区海老江5丁目、川田惇史撮影 大阪市で、市職員の勤務時間中の喫煙に対する厳罰化が進んでいる。橋下徹市長の号令のもと、「隠れたばこ」を取り締まる査察チームも結成。喫煙による停職処分は1年で50人にのぼり、依願退職に追い込まれた職員もいる。「まるでたばこ狩りだ」。愛煙家の職員たちから悲鳴が上がる。 ■大阪市、年50人停職 大阪市役所のすぐ南側を流れる土佐堀川沿いの遊歩道。昼休みになると、多いときで20〜30人の市職員が集まり、紫煙をくゆらす。 市役所周辺は「路上喫煙禁止地区」だ。市役所内にも喫煙スペースはない。ぎりぎり禁止地区外にあたる遊歩道が愛煙家職員のオアシスになっている。
※『しんぶん赤旗』2013年7月2日付より吉良よし子さんの活動を伝える記事を紹介します。 ワタミ 過酷な実態 吉良よし子参院東京選挙区候補調査 休みなし月250時間も ナゾの天引き6万円 居酒屋チェーン運営「ワタミ」が長時間労働と低賃金で若者を使いつぶしている――。日本共産党の田村智子参院議員が国会で追及して反響が広がりました。この国会質問を支えたのは、吉良よし子参院東京選挙区候補(都雇用と就活対策室長)による実態調査でした。 吉良さんが相談を受けた男性(24歳)はワタミで正社員として2年間働き、最近退職したばかりでした。ボロボロになって働いていたことを心配していた友人が「若者の雇用改善のため活動している吉良さんに話を聞いてもらおう」と付き添って事務所を訪れました。 ワタミは、過酷な労働を強いることで知られ、2008年に当時26歳だった女性の長時間労働による過労自殺が労災認定されています。
Googleマップのストリートビューではよくヘンな人やものが写り込んでいたり、ニューヨークに突如現れたE.T.とレーザー光線を写し出したりしていますが、そんなストリートビューが捉えた事故の決定的瞬間や街中を歩く虎、道路がカモメであふれかえる様子などの写真30枚は以下から。 30 Shocking and Unexpected Google Street View Photos | DeMilked http://www.demilked.com/google-street-view-photos/ ◆01 ドッペルゲンガー ◆02 車体が溶けてしまっています ◆03 風になびいているのはトイレットペーパーでしょうか ◆04 GUCCIと幼児 ◆05 全身真っ白でこちらを見据える謎の人物 ◆06 水着で橋から川へ飛び降りる瞬間 ◆07 何事かと住人たちが飛び出してきています ◆08 カモメに
ワタミ創業者の渡辺美樹氏(53)に対する逆風が激しくなってきた。自民党の参院選比例代表候補に公認されてからというもの、ブラック企業批判と重なって、「あんなやつを公認するな」との声が日増しに強くなっているのだ。 6月28日、自民党本部前に過労死で亡くなったワタミ元従業員の両親が、渡辺氏の公認に反対するため訪れた。しかし、党本部に入ることは許されず、党職員に怒りをぶつけることができただけだった。公認を発表して以来、自民党には抗議が殺到している。党独自の選挙情勢調査でもマイナスの影響が出ていることは本紙既報通り。 自民党の平沢勝栄衆院議員(67)はテレビ番組に出演した際、「おそらく党の方で何らかの対応をすると思います。国民からいっぱい来ている声を聞く限りでは、一定の票を取ると思いますけど、減る票の方が多いと思います。(公認は)やめた方がいい。そういう形に持っていきたい」と渡辺氏公認について、否定
兵庫県知事選(4日告示、21日投開票)に出馬を検討していたコラムニストの勝谷誠彦(かつやまさひこ)氏(52)が2日夕、所属事務所に立候補断念の意向を伝えていたことがわかった。 よしもとクリエイティブ・エージェンシーによると、この日、出馬検討と報道され、勝谷氏にも問い合わせが殺到していたという。勝谷氏から同社に「面倒くさいから出ないと伝えてくれ」と電話連絡があった。 勝谷氏はネット選挙解禁を受け、「人海戦術もいらず、自分の考えが訴えられる。ネットでどれだけできるか興味がある」などと、出馬を検討していたという。
ヤクルトの読売戦4連勝くらいしか良いことのない週末、朝日新聞(6/30)の読書欄を見ていたら、冒頭に置かれた「ニュースの本棚」というコラムで、齋藤純一・早稲田大学教授(政治理論)が、「参院選の争点 自民党の基本政策を問う」と題する文章の中でこんなことを書いていた。 (前略)長く続いたデフレを脱するために、安倍政権は思い切った経済政策をとった。この政策にはついに「最後の手段」に訴えたという面があり、国民はかたずをのんで行方を見守っている。 アベノミクスを構成する「三本の矢」に明らかに欠けているのは、再分配に関する政策である。ノーベル賞経済学賞受賞者であるジョセフ・E・スティグリッツの『世界の99%を貧困にする経済』(原題『不平等の対価』)によれば、経済成長そのものを支え、それを安定軌道にのせていくための鍵は、中および低所得者層の所得を増やし、需要を拡大していくことにある。安倍政権は、逆に弱者
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