独裁政権を逃れて日本にやってきたジャマルさんは、今まで3度、「難民申請」をしている。しかし、日本政府はその3度の申請を、ことごとく却下している。 出身国・イランに帰ってしまうと死が待っているというのに、長年暮らす日本で「難民」と認められずにいるジャマルさんは、あまりにも宙ぶらりんで無権利な状態に置かれている。 ちなみに、そもそも「難民」ってなに? という人もいると思うので、そこから説明しよう。 UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)のサイトによると、難民とは「人種、宗教、国籍、政治的意見やまたは特定の社会集団に属するなどの理由で、自国にいると迫害を受けるかあるいは迫害を受けるおそれがあるために他国に逃れた」人々。 ちなみに日本は先進国の中でも「難民認定率」が極めて低く、たとえば2011年の認定率は0.3%。21人しか受け入れを認めていない。しかし、他の先進国を見てみると、2011年のアメリ
