県が2年後の開業を目指す国際展示場をめぐる動きが急だ。運営事業者は10月末に決まる見通し。県は相乗効果を狙い、カジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致も打ち出した。展示会ビジネスは現在「東京一人勝ち」。後発の地方展示場の勝算はいかに。 県が展示場をつくるのは常滑市の中部空港島。工事費約350億円で、1万平方メートルのホールを六つ設ける。6万平方メートルの展示面積は国内4位の規模になるという。 開業予定は2019年9月。県は「国内初の国際空港直結型」「世界有数の産業集積地」と宣伝し、展示会や学術会議の誘致を狙う。施設規模を生かし、20年の東京五輪で首都圏の展示場が使えなくなる間の代替需要発掘を目指す。県の試算では、展示場による経済効果は県内960億円、全国では1500億円以上にのぼる見込みという。 だが、日本の展示会ビジネス…