相模原市緑区のリニア中央新幹線の中間駅建設予定地周辺で、林立する高圧送電線の鉄塔群が新駅建設の高いハードルになっている。地下にできる駅の地上部分の施設や作業の用地確保に撤去は不可欠だ。 JR横浜、相模線と京王相模原線の橋本駅に隣接する予定地。近くの東京電力橋本変電所から延びる送電線は、東京・多摩地区や横浜方面に電力を供給する重要なラインで、高さ50メートル超の鉄塔約20本が予定地や周辺に立ち並ぶ。 JR東海は約2年前の説明会で地元住民に「予定地内の鉄塔を移設する」と明らかにし、「地上設備建設や作業用地などが必要」として東電と交渉を始めた。 しかし、課題は山積している。鉄塔を管理する東京電力パワーグリッド相模原支社によると、予定地周辺には東京都区内のように高電圧送電線を移設できる地下溝がなく、新たに開削して埋めると巨額の費用が発生。神奈川県の委託で三菱総合研究所が2012年3月にまとめた調査
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