(CNN) 米ミシガン州で葬儀業を営むスティーブン・ケンプ氏にとって、地元ジャズミュージシャンの火葬の後に開催した追悼式は大いに誇れるものだった。 ケンプ氏は「礼拝所を半分空けて、関係者がバンド仲間や友人を全員連れてきて、音楽を奏でたんだ」「聖職者が来て短い悼辞を述べた後、彼らは『聖者の行進』を演奏しながら葬儀場から出て行った」と振り返る。 ケンプ氏は葬儀業者として、葬送者の願いをかなえるのが自分の仕事だと信じている。多くの場合、今日の現実となっているのは火葬だ。 全米葬儀業者協会(NFDA)の新報告書によると、2016年には米国人の50.2%が火葬、43.5%が土葬を選んだ。こうした傾向は新しいものだが、火葬の割合が土葬を上回ったのは今回が初めてではない。割合が逆転したのは15年。48.5%の米国人が火葬を選んだのに対し、土葬を選択したのは45.4%だったという。 火葬人気の拡大は葬儀場