1人暮らしの世帯が増加する中、去年、全国の警察が遺体の検視や調査を行った20万人余りのうち、37%に当たるおよそ7万6000人が、自宅で死亡していた1人暮らしの人だったことが、警察庁のまとめでわかりました。中には、死後1年以上が経過して見つかったケースもあったということで、警察庁はこのデータを共有し政府の「孤独死」や「孤立死」の対策につなげたいとしています。 警察庁はいわゆる「孤独死」や「孤立死」の実態把握のため、去年、全国の警察が遺体の検視や調査を行った20万4184人について、年齢や居住の状態を調べました。 その結果、全体の37%に当たる7万6020人が自宅で死亡していた1人暮らしの人でした。 これを年代別にみると ▽85歳以上が1万4658人と最も多く ▽75歳から79歳が1万2567人 ▽70歳から74歳が1万1600人などと ▽65歳以上の人が7割以上を占めています。 また、死亡
明治の文豪、夏目漱石の代表作の1つ「坊っちゃん」は、その自筆原稿の所在がわからず、研究者が行方を探していましたが、奈良県内の大学が10日、150枚にわたる原稿のすべてを発見したと発表しました。また「吾輩は猫である」の一部も見つかったということです。
所在がわからなくなっていた明治の文豪、夏目漱石の小説「坊っちゃん」と「吾輩は猫である」の自筆原稿が奈良県内の大学の図書館で見つかりました。 見つかったのは奈良県天理市にある天理大学附属天理図書館です。 10日、報道陣に原稿が公開され、このうち、▽「坊っちゃん」は150枚にわたる自筆原稿のすべてが、また▽「吾輩は猫である」は第十章の自筆原稿62枚が見つかったということです。 いずれも線を引いたり書き加えたりなど、推こうしたあとがうかがえ、今も読み継がれる名作が生み出されるまでの過程をみて取ることができます。 図書館などによりますと、「坊っちゃん」と「吾輩は猫である」の原稿は、30年前に愛媛県内で開かれた展示会の図録に載っているのは確認できるものの、その後、所在がわからなくなっていましたが、6年前(2019年)に図書館が古書店から購入し、鑑定の結果、筆跡や使われている原稿用紙などから漱石の自筆
「今、日本は渦の縁にいると思うんです。危ないんじゃないですかね」 こんな危機感を口にしたのは、ボクシング漫画「あしたのジョー」などで知られる漫画家のちばてつやさんです。 幼かったころに目の当たりにした戦争の悲惨さや理不尽さを今の人たちに伝えておきたい。 86歳となった漫画家が語った私たちへのメッセージです。 (社会部記者 富田良) 赤塚不二夫、水木しげる、手塚治虫、やなせたかし、松本零士など、戦後日本を代表する漫画家はいずれも先の戦争と、作品を通じて向き合ってきました。 ちばてつやさん(86)も、そんな漫画家の1人。 今回、「戦後80年」をテーマとした取材に応じてくれました。 ちばてつやさん 「80年ってあっという間ですね。戦争が終わってからも日本はすぐ平和になったわけじゃない。本当に戦争っていうのはやっている時も悲惨ですけど、終わったあとも回復するのが大変で、戦後80年といってもまだ引き
ワシントンのポトマック川沿いの公園は、1912年に当時の東京市の市長から桜が贈られたのをきっかけに全米有数の桜の名所となっていて、日米友好の象徴ともなっています。 およそ3800本の桜を管理する国立公園局は28日に満開を宣言し、川のほとり一帯は淡いピンク色に染まっています。 満開が週末に重なったこともあり、29日は大勢の人たちが訪れ、桜の下で写真をとったり絵を描いたりして春の訪れを満喫していました。 オハイオ州から初めて訪れたという女性は「映画の一場面かのような光景です。天気も良くとても楽しんでいます。アメリカと日本の絆と互いを受け入れ合える関係が続くよう願っています」と話していました。 ワシントンでは、恒例の「全米桜祭り」が4月13日まで開かれていて、期間中、日本の食べ物や伝統文化を紹介するイベントが行われることになっています。
北陸新幹線の新大阪までの延伸を巡って、京都府内のおよそ1100の寺院が加盟する「京都仏教会」は、工事により地下水や地盤への影響が懸念されるとして計画の撤回を求める署名活動を世界遺産 銀閣寺で始めました。 北陸新幹線の新大阪までの延伸を巡っては、福井県小浜市を通って京都駅に南下する「小浜・京都ルート」で建設することが決まっていて、具体的なルートの選定が進められています。 これについて、京都府内のおよそ1100の寺院が加盟する「京都仏教会」は、計画の撤回を求める署名活動を始め、19日、世界遺産 銀閣寺に署名用紙や記入台を設置しました。 署名の趣旨説明では、「小浜・京都ルート」はおよそ8割が地下を含むトンネルのため地下水や地盤への影響が懸念されるとして、「豊かな地下水に育まれた食文化や世界遺産を含む多くの国宝や重要文化財を擁する京都を台なしにする」と指摘し、「『京都が京都でなくなる』計画だ」と訴
岩手県大船渡市の山林火災は、発生から5日がたった3日も延焼が続いていて、赤崎町外口地区で建物への被害が確認されるなど、町の南側で被害が広がっています。消防などは夜を徹して消火活動を続けることにしています。 大船渡市で2月26日に山林火災が発生してから3日で5日がたちましたが、延焼が続いていて、岩手県によりますと、焼失した面積は3日午前6時の時点でおよそ2100ヘクタールに拡大しました。 3日午後4時ごろから4時半すぎにかけてNHKのヘリコプターが赤崎町外口地区の付近を上空から撮影した映像では、ほぼ焼け落ちて骨組みだけが残る建物が複数あり、一部の建物からは引き続き炎が上がっていました。 山林の複数の場所でも白い煙が立ち上っていて、町の南側で被害が広がっています。 赤崎町の東側に位置する三陸町綾里の小石浜地区では、海辺の集落を囲むように広がる山林の複数の場所から炎と煙が筋状に上がり、住宅がある
1月28日に八潮市で発生した大規模な道路陥没では、深さが15メートルほどの穴ができていて、中には大きくて重量があるコンクリート製のがれきなどが積み重なり、汚水とみられる水もあふれ出しています。 トラックに乗っていて穴に転落した74歳の男性は埋もれたとみられ、1週間となる4日になっても安否はわからないままです。 消防は本格的な捜索を始めるには穴の中の安全確保が必要だとしていて、県はこの間、穴の中にあふれ出ている水の水位を下げる対応を模索したり、重機を入れるスロープを作ってがれきの撤去を進めたりしてきました。 しかし、あふれ出す水については抜本的に解決はできず、4日は関係する12の市と町の家庭と企業に水を使わないよう要請しました。 またここにきて穴の中に残るコンクリート製の管が崩落するおそれがでて新たな対応も迫られています。 消防による本格的な捜索を妨げる要因が相次ぐ中、具体的な進展は見えない
能登半島地震から1年と1か月が経過し復興が急がれる中、被災地で行われる復興関連の公共工事で入札が成立しない「入札不調」が、少なくとも42の工事で起きていたことがわかりました。復興に向けた工事は今後本格化する見通しで、影響が懸念されます。 能登半島地震の復興に関係する公共工事の進捗(しんちょく)状況について、NHKは国土交通省と石川県、それに奥能登地域の4つの市と町に取材しました。 その結果、参加する業者がいなかったり入札価格が予定価格を上回ったりして入札が成立しない「入札不調」が、1月30日の時点で少なくとも42の工事で起きていて、このうち21の工事ではいまも施工業者が決まっていませんでした。 その1つ、石川県珠洲市の「みさき保育園」は、地震で建物のドアや壁などが壊れる被害が出たため1年余り休園が続いています。 現在は14人の園児が8キロほど離れた市の中心部にある保育園に通っていますが、保
詩人で童話作家の宮沢賢治が購入した楽器など、「宮沢賢治と音楽」をテーマにした企画展が愛知県大府市で開かれています。 宮沢賢治はクラシック音楽が趣味だったことでも知られていて、農民や友人を集めて演奏会などを開いていたとされています。 会場の大府市歴史民俗資料館ではこうした演奏会のために賢治が購入した楽器のうち、大府市に本社を置くメーカーが製造したものなど、宮沢賢治と音楽にまつわる品、30点が展示されています。 このうち大正時代に購入したとされるビオラには賢治の親友で音楽教員の藤原嘉藤治とその家族のことを示していると推測されるプレートが取り付けられています。 これは今回の企画展の開催に向けて楽器の修理を行っている最中に大府市歴史民俗資料館の職員が初めて見つけたものだということです。 このほか、賢治が農学校で教べんをとっていたころの教え子に贈ったというレコードやバイオリンのケースなども展示されて
関西空港の駐機場に面した、整備士のオフィスを訪ねた。 「これです」 驚いた。 身長175センチの私が手を思い切り伸ばしても、届かないところにコンセントがある。 しかも、以前はもっと低いところにあったが、年が経つにつれ、どんどん上がっているという。 オフィスを見回してみると、おかしな光景は、そこかしこにあった。 窓の位置も妙に高い。 「もとは、大人の目線くらいの高さにあったそうですが、これもどんどん上がってしまって…」 いまは「神棚」として活用しているという。 いったいどういうことなのか。 その整備士は「私から理由を説明する訳にはいかないので、空港会社に聞いてみてください」とつれない返事。 私は、関空を運営する関西エアポートの本社に向かった。
台湾南部で21日未明、マグニチュード6.4を観測する地震があり、消防によりますとこれまでに44人がけがをしました。現地では多くの住宅で壁が崩れるなどの被害が確認されていて、避難所の開設など被災者を支援する動きが進んでいます。 台湾の中央気象署によりますと、日本時間の21日午前1時17分ごろ、台湾南部の嘉義県付近を震源とするマグニチュード6.4の地震がありました。 震源の深さはおよそ9.7キロと推定されています。 この地震で、嘉義県で震度6弱、南部の台南と高雄で震度5弱の揺れを観測するなど台湾の広い範囲で揺れが観測されました。 このうち、台南では多くの住宅で壁が崩れたり、ひびが入ったりする被害が確認されていて、消防によりますと、これまでに台湾各地で合わせて44人がけがをしたということです。 台南に住む78歳の女性は「これまで経験した地震の中で最も大きな揺れでした。壁や階段などが壊れ、こわくて
群馬県大泉町は、猫の適正な飼育への意識を高めてもらおうと、飼っている猫と飼い主の情報を町に登録する「マイニャンバー制度」を来月から導入することになりました。 「マイニャンバー制度」は、群馬県が動物愛護に関する条例を改正し、去年10月から飼い猫を屋内で飼育することなどが努力義務化されたことを受けて、群馬県内では初めて大泉町で始まります。 制度では、飼い主の住所、氏名、連絡先のほかに猫の名前や年齢、毛の色、避妊や去勢の手術の有無などの情報を町に登録してもらいます。 そのうえで、適正な頭数を屋内で飼育することなどを約束する宣言書に署名すると、飼い猫の写真が入った「マイニャンバッジ」が交付されるということです。 登録することで、飼い方への意識を高めてもらうとともに、猫が迷子になったとき、町が素早く情報提供を呼びかけることもできるとしています。 登録は無料で、「猫の日」とされる来月22日から受け付け
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